おがさわらピアノ教室|東京都練馬区

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年始の読書三昧

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最近は2月27日(金)のデュオコンサートの準備でピアノの練習と仕事に明け暮れている日々ですが、年末年始はゆっくりと読書する時間があり、小説を3種類、同時進行でどっぷりと浸かりました。外国文学のファンタジー小説、M・フーケーの「ウンディーネ(水の精)」、阿部智里さんの「八咫烏シリーズ」、日向夏さんの「薬屋のひとりごとシリーズ」。フーケーの「ウンディーネ」は、デュオコンサートで演奏するライネッケの「ウンディーネ」のイメージの元になった小説で、以前にも読んだ事がありましたが、「ウンディーネ」の練習でイメージを再構築したいと思い、曲のイメージと結びつけながらフムフム......。作曲のイメージの元になった小説があるというのは演奏の上でもイメージしやすく、「あぁこの場面は1楽章のあのメロディかしらん? ここは2楽章よね....  4楽章の激しさはここの場面だわぁ」などと読みながら想像を膨らませられます。ウンディーネは水の精ですが、音楽の世界では水の精を描いた作品が意外にたくさんあります。ショパンのバラード然り、ラヴェルの「夜のガスパール」の第1曲オンディーヌ等々。フーケーの「ウンディーネ」は、それを読んだE・T・A・ホフマンがオペラ化したそうで、そのオペラを見てみたいのですが、まだ機会がありません。E・T・A・ホフマンはドイツロマン派文学の巨匠なのですが、この方、なんと作曲家でもあるんですよね。ホフマンの小説は、シューマンが影響を受けたこともあり、学生時代に大学の図書館で借りまくった事がありましたが、「くるみ割り人形」「黄金の壺」がお気に入りです。

安倍千智さんの「八咫烏シリーズ」はミステリアスなファンタジー小説で、独特の世界感があります。その異次元の世界に引き込まれ、あたかも本当にある世界のように感じられ、一体どうしたらこんな世界を作り上げる事ができるのだろうか?とその想像力に唸ってしまいます。八咫烏は日本の神社仏閣とも縁が深いですが、古寺巡りが趣味の為、神社に行ったら想像が膨らみそう♪(´ε` )リアル感があります。アニメにもなっていて、これが小説のイメージとピッタリ!!現在、8巻に突入(^。^)

日向夏さんの「薬屋のひとりごとシリーズ」は、何年も前に発刊されたライトノベルスですが、その後コミック化され、さらにアニメ化され、今やそれが全世界で人気沸騰中です。アニメは実に原作を忠実に再現しており、さすが日本のアニメ文化は質が高いなぁΣ('◉⌓◉’)と感心してしまいます。確か、映画で実写化されるというニュースも見た記憶が..... 「薬屋のひとりごと」は中国をモデルにした小説で、唐の時代なのだと思いますが、その時代背景も非常に勉強されて書かれています。また、漢方系の生薬である牛黄、鹿茸、冬虫夏草など、現在でも健康食品として名高いものが沢山出てきて、日頃ちょっとお世話になっている健康食品にも含まれていたりするので、ほうほう!!とほくそ笑んでしまいます。

仕事とピアノの練習で家に閉じこもる時間が多い中、読書にどれだけ楽しませてもらっているか..... 「八咫烏シリーズ」も「薬屋のひとりごとシリーズ」も、まだまだ先が長いので当分楽しめそうです(^。^)
                           
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2026年01月15日 23:11

新年の舞

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明けましておめでとうございます。お正月と言えば初詣ですが、近くの氏神様、氷川神社に初詣に行きました。年始は奈良や京都の古寺巡りをするのも好きなのですが、今年は自宅でゆるゆると読書三昧の年末年始でした。氷川神社ではお能の面を着けた神楽舞を見ることができたので、おぉ〜これはお正月らしい♪(´ε` )と写真をパシャパシャ。神社に初詣に行くとよく神楽鈴を持った巫女さんの舞を見かけますが、能面をつけての神楽舞は初めて見ました。お能の面は様々な種類がありますが、あのお面は小面(こおもて)かしらん? お能の面というのは実に不思議で、能舞台での顔の角度や仕草によって明るい表情になったり悲しみを帯びたりします。般若の面をつける「葵の上」なんて度迫力、初めて生で見たお能がたまたまこの演目で、その晩はリアルに夢に出てきたほど強烈でした。氷川神社の神楽舞、初めは扇子、次に神楽鈴と御幣(みてぐら)、そして神楽鈴と米の穂と、持つものを次々と変えて舞っていました。五穀豊穣を祈願しているのでしょう。久しぶりに能面を見たら、生のお能が見たくなってしまいました。日本の伝統芸能の中で、個人的にはお能に一番惹かれますが、去年見た映画「国宝」の影響で歌舞伎も今年は見てみようかな? 2月のコンサート本番が終わったら、歌舞伎やお能の舞台を探してみようかしらん(^。^)  ただ、この演目が見たいなぁと思っても、お能は実施日が歌舞伎に比べて圧倒的に少ないのが難点です。「井筒」「羽衣」と言った演目が好きですが、果たして今年どこかでやっているかどうか.....探してみようかしらん


 氷川神社 神楽舞 IMG_0702_コピー IMG_0695_コピー_コピー
                            
          


                          


            
                 
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2026年01月06日 23:05

デュオコンサートのお知らせ

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来年2月27日(金)に大泉学園駅前のゆめりあホールにて、ピアノとフルートのデュオコンサートを開催する予定です。演奏はフルートは窪田恵美さん、ピアノは小笠原詠子でお送りします。この一年半、選曲に苦労しながら練習を重ねてきました。フルートはロマン派の作品が少なく、色々な曲を譜読みして練習してみては、やはりこれはピタッと来ない、と試行錯誤して、ようやく曲が決まりました。モーツァルトのロンドに始まり、きらきら星変奏曲(ママ聞いてちょうだいの主題による変奏曲)、シューマンの幻想小曲集op.73、メンデルスゾーンのロンド・カプリッチョーソが前半、後半は「荒城の月」「この道」「さくらさくら」の日本の作品3曲と、ライネッケのソナタ「ウンディーネ」です。

モーツァルトのロンドでさらりと始まり、きらきら星の歌としてよく知られる変奏曲までは前菜、と言ったところでしょうか。シューマンの幻想小曲集は、スーパースターのフルーティストのエマニュエル・パユのCD録音を聞いて、おぉ!これは深みのあるドイツロマン派らしい曲を見つけた!と思って取り組みました。3曲で構成され、1曲目は濃厚に始まり、2曲目は溌剌と明るく、3曲目は躍動感に溢れます。元はクラリネットとピアノの為の曲ですが、フルートでも素敵です。メンデルスゾーンのロンド・カプリッチョーソは、ピアノ曲をフルート&ピアノ版にアレンジしたもので、ほぼ原曲に近い感じ。元がピアノ曲だけにピアノが動き回り、とても華やかなです。

後半のプログラムの日本の3曲は、矢代秋雄さんという日本の作曲家が以前に編曲したものですが、この編曲がなかなか面白く、雰囲気があります。ランパルという世界的なフルーティストの依頼に応じて編曲されました。日本の曲を練習していると、やはり自分が日本人の血を意識させられます。妙に落ち着くというか、日本の原風景がリアルに目の前に現れます。ライネッケの「ウンディーネ」はドイツロマン派のソナタの名曲。小説家フーケーの「ウンディーネ(水の精)」を読んだライネッケが、その世界観を表現した作品で物語性があります。ウンディーネの物語の烈しさや愛情深さ、情景が表現され、最後は浄化されていくような...... 聞き応えのあるプログラムになったと思いますので、皆様どうぞ聴きにいらしてください!!
チケットのお申し込みは、このホームページの体験レッスンお申し込みサイトからでもお受けできます。

                            
          


                          


            
                 
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2025年12月16日 23:05

ピアノ教室の音楽イベント

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先日、当音楽教室のお楽しみ音楽イベントを実施しました。こういう催しは初めてでしたが、1ヶ月前に閉幕した大阪万博で撮影した映像、世界各国の民族音楽や民族舞踊など、なかなか普段お目にかかれない珍しいものを日頃ピアノを教えている生徒さん達にも、ということで2部制で開催しました。普通コンサートなどで録音や録画はできませんが、万博会場では殆どが撮影OKで取り放題、貴重な場所でした。20年前の愛知博の際はまだスマホがなく、ビデオを撮る人は少なかったように思いますが、時代が進んだことを実感します。

トルコ館の音楽は、モーツァルトやベートーヴェンのトルコ行進曲のルーツとなった特徴のあるリズムが根底にあり、赤い軍服の大きな男性達の演奏が迫力ありました。ハンガリーの民族音楽&舞踊では、ゆったりした歌からだんだん速いテンポになってクルクルと回りながら踊ります。1889年のパリ万博でドビュッシーが夢中になったインドネシアの楽器、ガムランの演奏。ベトナムの名前も知らない楽器の演奏もありました。他にもインドや南米パナマの民族舞踊、スペインのフラメンコ、サウジアラビアの民族舞踊は音楽も衣装も個性的。アフリカのリベリアの打楽器演では複雑なリズムの組み合わせが印象的でした。チュニジアのバンド演奏では、最後に演奏者がステージから降りてきて観客を巻き込んで踊り出す有り様(笑)。圧巻はポーランドのオーケストラ演奏でした。個人的には、ショパンのマズルカやポロネーズの土台になったポーランドの民族舞踊が見たかったのですが、ポーランド館のイベントは弦楽オーケストラの演奏でした。でもこれがとても良かった!!日本での万博ということで国際交流の意味か、芥川也寸志さん作曲の「弦楽のための三楽章(トリプティーク)」に始まり、ヴィニヤフスキのヴァイオリン協奏曲、最後はポーランドの作曲家キラルの「オラヴァ」という作品でした。この「オラヴァ」はラヴェルの「ボレロ」と同じく、冒頭のメロディがずっと繰り返されるオスティナートが雄大な景色へと変化、最後は目の前に大きな山が現れるようなエネルギーになり、元気になる曲です。

こんな映像を少しずつカット版で見せるイベントでしたが、生徒やご父兄が沢山参加して下さり、楽しんで頂けたのではないかと思います。普段、ピアノを通して音楽に触れている生徒の皆さんがとても自由でのびのびした感受性を持っていて嬉しくなりました。さて次はどんな企画にしようかな?

           
             第2部より IMG_0580_コピー
        
                            
          


                          


            
                 
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2025年11月20日 23:20

シエナ・ウインド・オーケストラ

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文京シビック大ホールで開催されたシエナ・ウインド・オーケストラのコンサート<ブラスの祭典2025>を聴いてきました。私とデュオを組んでいるフルーティストが所属しているプロのウインドオーケストラで、弦楽器なし管楽器と打楽器のみのオケで、主席指揮者が佐渡裕さんです。ピアノが専門の私はウインドオケにはあまり縁がなく、シエナのコンサートも初めてでしたが、とても楽しい活気に溢れたコンサートでした。全国ツアーもあるようで、部活などで吹奏楽を練習している全国の中高生には憧れの舞台なのでしょう。観客と演奏者が交わる楽しい企画もありました。プログラムは、A.リード:吹奏楽のための交響的素描<オセロ>、音楽のおもちゃ箱(佐渡裕のトークと音楽)、J.デ=メイ:交響曲第1番<指輪物語>。

音楽のおもちゃ箱では、おそらくユーモア溢れる佐渡さんが企画していると思われる愉快な催しが..... パーカッションの男性4人が身体を使ったリズムアンサンブルを展開、それを観客にもやらせるのですが、観客が難しいリズムをこなすのに驚きました(^O^☆)他にも映画音楽が出てきたり、マンボを会場のお客さんも巻き込んで踊ったり、音楽の楽しさ一杯、お祭りのような弾けた時間です。こういう演奏会は楽しいなぁ.....♪(´ε` ) と言って、クラシックの演奏家がマネできる内容ではないですが......(笑)

ウインドオーケストラでは、クラリネットやサクソフォンが低音域の楽器も駆使します。弦楽器の入るオケよりも華やかさ、キラキラ感があるように感じました。後半の「指輪物語」はトールキンの小説「指輪物語」に因んだものでしたが、映画「ロード・オブ・ザ・リング」とは全く違う作品で、小説の世界観を表現しています。「ロード・オブ・ザ・リング」は私の一番好きな映画の1つで数十回は見ているかしらん?....... 音楽を少し聴いただけで場面がパッと浮かんでしまうほどですが、J.デ=メイの「指輪物語」を聴きながら、あ〜これはあの場面かなと想像を膨らませて楽しみました。最後のアンコール曲「星条旗よ永遠なれ」は、どうやら毎年恒例の行事らしく、楽器を持ってきた観客が舞台に上がって一緒に演奏する趣向でした。当然舞台はぎゅう詰めのラッシュ状態、でもとっても楽しそう!!客席も手拍子で参加し、舞台と客席が一つになりました。アンコールのみ撮影OKだったのでパシャリ。

 アンコールで IMG_0564_コピー

 


                            
          


                          


            
                 
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2025年11月11日 23:18

ユトリロ展

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新宿の損保ジャパン美術館で開催されているユトリロ展を見に行きました。ユトリロの描くパリの街や建物は独特の陰鬱さがありますが、同時にとても惹かれます。人をほとんど描かないのに、なぜか建物の中にいる人を想像してしまう、生きた建物というのでしょうか、人の気配があります。ユトリロの絵ばかり、これほどの数を見たのは初めてでしたが、子供の頃からアルコール依存症で幾度となく入退院を繰り返し、苦しい青春時代を送った孤独感がじんわり絵に滲み出ていて、魅力的なのだけれど、ざらりとするものがあります。展覧会で後ろの方に展示された絵は、結婚して幸せ感が出てきますが、苦しい時代に描かれた絵の方に魅力を感じるのは皮肉なものです。

最近の美術展は、スマホで写メを撮って良いものも増え、今回のユトリロ展も殆どの絵が撮影可能でした。絵を見ながら歩く時間は至福の時ですが、自分の心に照らし合わせて、どの絵を
撮って帰ろうかな?と撮影ポイントを探すのも最近のスマホ対応の美術展ならではかもしれません。この日の一番のお気に入りは「ラパン・アジル」、次がちょっと地味目の「サン=ピエール広場から眺めたパリ」

「サン=ピエール広場から眺めたパリ」IMG_0518_コピー

斬新でインパクトのある「マルカデ通り」IMG_0523_コピー



ちょっと怖かった絵が「サン=ディディエの教会、ネイロン」IMG_0530_コピー
この教会はゾゾゾっとします。見ていると吸い込まれそう。一度見たら忘れない感じの絵ですね。

晩年の幸せな時代に描かれた「ボワリエール・エコールの教会と通り」は、とても美しい絵なのだけれど、綺麗すぎてユトリロ独特の魅力が少し薄いような.....

「ボワリエール・エコールの教会と通り」IMG_0534_コピー
 なんて随分勝手なことを一人で考えながら絵に浸った幸せな時間でした。



    


                          


            
                 
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2025年11月05日 22:05

映画「国宝」

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夏頃からずっと気になっていたロングランの映画「国宝」を観てきました。上映時間3時間!という長い映画でしたが、飽きることなく食い入るように見入ってしまい、心にズシンと残る名画でした。吉田修一さんの小説「国宝」の映画化で歌舞伎役者の世界を描いたものですが、芸の道の奥深さ、また恐ろしさも伝わり衝撃的でした。音楽と歌舞伎の世界は違いますが、芸術の本質では共通するものがあり、あぁ私もこういう感情を感じたことがあったなぁと痛感する場面もありました。映画の中で主人公が、ライバルの務める舞台を見て努力では到底敵わない持って生まれた才能、頭で殴られるような衝撃を食らい、自らその世界を去るシーンがあります。世の中にこういう人っているんですよね...... 私も数十年前に一人、そういう異常な才能を持つ人に出会ったことがあります。人の演奏を聴いて、その人の中身が全部透けて見えてしまうような人。自分のそれまで培ってきたものが一瞬で変わり、自分のやってきた事が恥ずかしくてたまらなくなり、自分が嫌になるような、人生がガラリと変わってしまう、そんな一撃でした。ただそこで感じたもの、学んだものが私の原点となり、それまで見えなかったものが見えるようになり、今の自分に繋がっているのですから不思議なものです。あの時間がなければ私は音楽の深淵を知る事もなく演奏を続けていなかったかもしれず、今となっては人生の宝物です。

それにしても「国宝」のキャストの吉沢亮さんと横浜流星さんの歌舞伎の演技は圧巻でした。歌舞伎やお能の仕草や身のこなし、声の出し方など、まるで梨園の家に生まれ育ったような演技で、さぞ凄まじい練習をしたのだろうと想像を絶するものがあります。私は個人的には歌舞伎よりもお能の方が内面的で好きなのですが、歌舞伎も見てみようかなと思わせられました。歌舞伎役者の役者さんがキャストを務められたなら、すぐできるであろう歌舞伎の演技を、全くやったことのない俳優さんがよくもここまで人を感動させられる表現に辿り着けたなぁと感じます。身体の内から滲み出る色気、心の底から感じて役になりきる表現力。映画に圧倒されてガイドブックを買ってしまいました( ´∀`)
                            
          


                          


            
                 
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2025年10月20日 23:18

スーパースタートリオ(パユ、ル・サージュ、ジャン=ギアン・ケラス)の演奏を聴いて

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王子ホールでチェロのジャン=ギアン・ケラス、フルートのエマニュエル・パユ、ピアノのエリック・ル・サージュ、スーパースター三人によるトリオの演奏を聴いてきました。世界のスペシャリストの何とも贅沢なトリオ、パユ&ル・サージュのデュオの一夜についで興奮する演奏会でした。ジャン=ギアン・ケラスは超イケメンの世界的なスーパースターのチェリストですが、ハイドンのトリオではバスをなぞるようなパートを奏でる訳で、こんなことさせて良いの?と思いきや、バスをただなぞるだけの音がゾクゾクするような良い音でした♪( ´θ`)
ピアノトリオの曲は沢山ありますが、フルート、ピアノ、チェロの組み合わせのトリオは少なく、ヴァイオリン、ピアノ、チェロのトリオの曲のフルート版です。でも元々フルートのために書かれた編成なのかと思わせるような、とろけるような調和の取れた演奏でした。

ハイドンのトリオ2曲の後、日本人の作曲家である細川俊夫さんの「レテの響き」という作品が演奏され、この曲がプログラムの中で一番強烈な印象でした。ゾワゾワするような狂気をもつ独特の雰囲気、お能のような幽玄な世界観が見え隠れし、まるで古事記の一場面が目の前で繰り広げられているようでした。目の前にコバルトブルーの空間が現れ、濃い霧が立ち込めた竹藪の中にいるようにも感じました。「レテ」というのはギリシャ神話に登場する忘却の河を指すとのこと、消失の悲しみと生成の希望が同時に存在する世界が表現されているようです。この作曲家の作品を他にも聴いてみたいなぁ.....フルートとピアノのデュオの作品はないかしらん?

王子ホールの会場で販売していたジャン=ギアン・ケラスの著書「バッハ<無伴奏チェロ組曲>との旅」という本が面白そうだったので購入し、読むのが楽しみです。J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲は大好きで、車で移動中によく流しますが、ケラスの<無伴奏チェロ組曲>がとても気になり、CDも買ってしまいました。室内楽はソロと違う難しさや魅力がありますが、スペシャリストの演奏会を2晩も聴けて本当に勉強になりました。


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2025年10月03日 22:12

世界のスペシャリスト パユ&ル・サージュのデュオを聴いて

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銀座の王子ホールで世界のスペシャリスト二人の演奏を聴いてきました。フルーティストのエマニュエル・パユとピアニストのエリック・ル・サージュのデュオです。このお二人の演奏は何度も聴いていますが、今年も唸るばかりの演奏で超興奮の時間でした。フルートとピアノ、お互いの心が通じ合っているのが手に取るようにわかり、フルートもピアノも信じられない程、音の色彩が変化します。音には色がありますが、こんなにも変化するものかしらん......多彩な音色を自在に操り、デュナーミクも場面展開の凹凸もドラティック、これ以上ないほど勉強になると同時に、うーん、どうしたらあんなに色彩感溢れる音が出せるのかしら?と驚嘆してしまいます。まぁ世界のスペシャリストなので、それも練ったプログラムを日本に持ってくる筈だし当然なのかもしれませんが、あまりにもレベルの高い演奏で唖然でした…..Σ('◉⌓◉’)

前半はモーツァルトのヴァイオリンソナタのフルート&ピアノ版を2曲でしたが、語り口が美しく、ル・サージュのppが本当に涙が出るほど繊細で、フルコンのスタインウェイを一体どうしたらあんな風に扱えるのかと不思議なくらいです。モーツァルトの影の部分は、本当に心から曲の中に入り、演奏家自身の祈りのような、内面の奥底から出る心情で弾かないと、観客に伝わらないように感じます。どんなに巧みなテクニックをしても、明るいモーツァルトの心の闇のような部分はなかなか......パユもル・サージュも恐ろしく感受性が豊かで、日々その感性を更に磨く毎日を過ごしているに違いありません☆*:. o(≧▽≦)o。.:*☆

後半、ライネッケの「ウンディーネ(水の精)」は、来年の2月にゆめりあホールで開催予定のデュオリサイタルで私もプログラムに入れる曲なので、全身全霊の全集中!!で聴き入りました。弱音ペダルの使い方、ドラマの作り方、色の変え方、全てが新鮮でショッキング!!練習中のこの曲がガラリと変わるような目の覚めるような演奏でした。ドイツ文学の小説家フーケが書いた「ウンディーネ」からインスピレーションを受けてドイツのライネッケが作曲した作品ですが、パユとル・サージュの演奏は水の精と人間とのドラマが目の前で繰り広げられているかのよう、非常にドラマティックで水しぶきが飛んできそうな感じ!!うーん、あんな風に弾いてみたいものだわぁ.....(T ^ T) 聴いている観客が、まるで映像を見ているような、場面展開に吸い込まれてどうにかなっちゃうような、そんな演奏でした。あぁ〜練習を一からやり直さなきゃ......ʅ(◞‿◟)ʃ でも何と素敵な一夜だったことでしょう。来年も、何が何でも日本に来てもらわなくちゃ.....♪(´ε` )  演奏会後、二人のサイン会が1階ロビーであり、出待ちをしてちょっと写真を撮らせて頂き、でもCDは既に家に沢山あるので買わず.....でも同じCDをもう1枚買ってでもサイン貰えば良かったかしらん?なーんて幸せな悩みを抱えながら浮かれ気分で帰途につきました♪( ´θ`)ノ


サイン会場で IMG_0159_コピー     IMG_0160_コピー


                          


            
                 
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2025年09月28日 23:12

田代慎之介ピアノリサイタルを聴いて

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上野の東京文化会館小ホールで開催された「田代慎之介ピアノリサイタル」を聴いてきました。今回のプログラムは何とリストの超絶技巧練習曲を全曲!!今まで数々の演奏会に行きましたが、リストの超絶技巧練習曲を全て聴くリサイタルは初めてです。演奏会までの練習過程を想像するだけでなんて恐ろしい.....Σ('◉⌓◉’) プログラム冒頭はモーツァルトの短調のロンド、これはスーッと心地よく胸に響く前菜。その後、リストの超絶技巧が12曲、休憩を挟んで演奏されました。よくありがちなリストの演奏は、名人芸的ピアニズムが「これでもかぁ〜」と全面に出て、時に強過ぎるエネルギーがギラギラとキツく感じられる場合もあるのですが、昨夜の演奏会では全くそんなことは無く、ずうっと聴いていられるリストでした。何と言っても「超絶技巧」ですからピアノの最高峰のメカニックを駆使した難曲ばかり。全曲通すだけでもゾッとしますが、その中で今回の演奏会は、リサイタルを通して何か一貫した信念があるように感じました。

リストはスーパースター的ピアニストの華やかな面が有名ですが、哲学的、宗教的な面や深い思索もあります。昨夜の演奏会では、超絶技巧の作品ながらもリストのそういったコアの部分を壮大な歌に仕上げようとしていたように感じました。以前、ゴーギャンの<我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか>という絵が日本に来た時、見に行った会場で動けなくなるような、何かを突きつけられるような衝撃がありましたが、その絵を見ていた時にふと、リストのロ短調ソナタや「ダンテを読んで」とリンクするような錯覚があったのを思い出します。人間の人生とは何か?を問う姿勢のような...... 私の大好きなミレーの「羊飼いの少女」と言う絵も、少女と広い草原と羊たちを描いているのに、その絵の向こうに神への敬虔な祈りや感謝の心を感じます。一本貫く信念のようなものが根底にあると、それが演奏や作品を通して滲み出てくると言うことなのかもしれません。

リストのロ短調ソナタは憧れですが、私の小さな手では到底無理な話で......(T ^ T) だってリストは小指がなんと8センチ!!私の中指より長い!とんでもない指の長さですo(`ω´ )o 顔が超イケメンなのは知っていますが、きっと手足も長かったんでしょう。万博で見た足が1メートル以上あるチェコスロバキア館のお兄さんみたいに....

昨夜のコンサート、個人的には後半の8番〜12番がとても印象に残りました。8番「死霊の狩り」では独特の世界観に浸り、9番「回想」は繊細な美しさに魅了され、10番は非常に完成度が高くて壮大なスケールの歌に聴こえ、11番、12番は癒され...... 演奏会前、冷房の効きすぎた場所にいたせいか、気圧のせいか、軽い頭痛がしていたのに、なぜか演奏会が終わったら治っていました。音楽に惹き込まれて癒されたからかしらん?♪(´ε` )


                          
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2025年09月04日 11:05

おがさわらピアノ教室

【電話番号】 080-8132-4676

【住所】 〒177-0044
東京都練馬区上石神井3丁目

【営業時間】 <レッスン時間>13:00-20:30
<受付時間>11:00-21:00

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