おがさわらピアノ教室|東京都練馬区

【東京都練馬区】マンツーマンのピアノレッスン 3歳より入会可能です!まずは無料体験レッスンから!

ホームブログ ≫ 2025年 ≫

2025年の記事:ブログ

大阪万博の民族音楽

IMG_0201
以前から楽しみにしていた大阪万博に行ってきました。3日間の滞在でしたが、世界各国の文化、芸術、最先端技術、郷土料理などに触れられる楽しい体験となりました。日本の企業が力を尽くしてのパビリオンはさすがに内容が濃く、普段はあまり興味を持たない分野にも視野が広がりました。2ヶ月前までの抽選予約や追加予約などで、日本館、住友館、三菱未来館、大阪ヘルスケア館を体験できましたが、どこのパビリオンも驚きや感動があって刺激だらけです。大阪ヘルスケアパビリオンでは25年後の自分が映し出され、実家の母に似ていて大笑い、そして昨今の技術の凄さにビックリ('◉⌓◉’) 個室ブースで5分程立ってデータを取るだけなのに、これほどの事がわかるのかと仰天です。日本館では微生物がゴミをエネルギーに変える様を目の当たりにし、三菱未来館では宇宙の神秘を考えさせられ、住友館では自然を模した空間の幻想美に癒されました。

そして個人的に一番目的だった海外パビリオンの民族音楽や民族舞踊などの催しは、音楽を専門にしている者としては非常に楽しく勉強になりました。ハンガリー館では美しいハンガリーの民族衣装を着た女性の歌と踊りが見られ、おぉ〜ハンガリー舞曲だぁ....と納得♪(´ε` ) トルコ館主催の催しはトルコ行進曲の元になった軍隊行進曲を思わせる演奏で、民族衣装を纏った大きな男性達が大音量で奏でる音楽が強烈でした。サウジアラビア館ではクラシック楽器でアラブの民族音楽が奏でられ.....  万博会場の屋外あちこちにちょっとした舞台があり、ワンピースのような衣装を着たサウジアラビアの男性達が民族音楽に乗って踊っていたり、マレーシア館前ではマレーシア人の民族舞踊に一般人も混じって踊るなど、普段見られない芸術文化に触れられました。会場が広すぎて3日間とも11〜13キロ歩いて足が棒になりつつ、まだまだ他に見たいものが山積みでした。ミニミニ世界旅行のような体験ができる機会は他にないので、また行ってしまうかも?
                          

トルコの民族音楽IMG_5788_コピー      IMG_6524_コピー_コピーサウジアラビア館

マレーシアの民族舞踊IMG_6921_コピー       IMG_6927_コピー_コピーサウジアラビアの民族舞踊

            
                 
お問い合わせはこちら
2025年05月02日 23:12

発表会コンサートを終えて

IMG_6442
今年も無事に生徒さん達の発表会コンサートが終わりました。小さい年少さんの生徒さんから小学生、中学生、大学生、社会人が演奏してくれました。大人の出演者は、普段は違うお仕事をされながらピアノを楽しんでいる方、またピアノの先生をされている方など、幅広い年齢層のコンサートになりました。今年は発表会デビューのお子さんも多かった為、指導する側としてはハラハラドキドキ、無事に弾き切ってくれることを祈りつつ見守るばかりですo(≧▽≦)o リハーサルで危ない箇所があっても、リハーサルで微調整して良いイメージを持てると本番は上手く行くことが多いので、リハーサルは大事ですね......  これは子供でも大人でもプロでも同じです。また、音楽を勉強する上で本番以上に勝るものはありません。ピアノは一人でコツコツ練習して楽しむことができますが、やはり目標を持って数ヶ月練習した曲を人前で弾くのが一番勉強にもなり、またステップアップにも繋がります。目標に向かって気持ちを高めていくモチベーション的にも、準備段階できちんと積み上げていく練習の仕方も、やはり本番あってこその持って行き方があります。
 

小さいお子さんがひらがなやカタカナを覚えるのと同じく、ピアノも初めは簡単な音符からスタートし、目で楽譜を追い、耳で音を聴き、10本の指をそれぞれ独立させて動かし、足のペダルも使うようになります。更に感性やイマジネーションとも繋がって全てが連動するようになると、風景が見えてきたり、様々な感情を感じて表現したりと世界が広がります。目、耳、手指、足、頭、心を相互に使う音楽の奥深さは底知れないものがありますが、楽譜の奥に何が書かれているのか、その深さが見えてくるほど面白くなってきます。

ピアノを習い始めた小さな生徒さん達が、この先どういう風に成長して行くのか、その過程を見るのが楽しみです。

           
                          


            
                 
お問い合わせはこちら
2025年04月21日 23:05

カルク・エラート「シンフォニック カンツォーネ」

IMG_6388
フルートとピアノのデュオコンサートに、カルク・エラート作曲の「シンフォニック・カンツォーネ」を入れてみようか?と練習を始めました。フルートはロマン派の作品が非常に少なく、他の楽器に比べるとプログラミングに苦労します(´ε` )  カルク・エラートはドイツ生まれ、私は初めて接する作曲家です。練習しながら楽譜を丹念に見ていくと、んん?なんじゃこれ?という妙な楽語やら記譜をたくさん発見しました。ちょっと変わった作曲家のようです⊂((・x・))⊃ 曲を練習する時、楽譜の奥に何があるのか?、どんな話なのか?と想像力をふくらませて音を作りますが、この作品を練習していると妙に可笑しくてニヤけてしまいます。楽譜のあちこちに、普通はあまり見かけない細かい指示があり、「ここは絶対こういう風に弾いて欲しいのね、僕としては....」「ここはこんなふうにイメージしてね」という声が聞こえてきそうなくらい、細かすぎる楽語の指示や変わった記譜があります。要するに、他の作曲家なら演奏する側に任せるであろう余白部分を、任せきれなくて書き込んじゃった、という感じでしょうか(笑)2つの和音をなめらかに繋ぐ(スラー)の最後、左手だけスタッカティッシモが付いていたり..... 妙にこだわりがある作曲家のようです( ^∀^)  
                            
           面白い記譜 IMG_6389_コピー_コピー

ただ、この作品はとても自由で、演奏側がどこでどうテンポを動かすかなど、色々な料理の仕方もあります。名曲と言えるところまでは行かずとも、プログラムに1曲こんな作品を入れても良いかな? フルートとの初合わせの際も、二人で大笑い o(≧▽≦)o  縦横無尽にルバート(テンポを揺さぶる)できる曲想のため、この作曲家の語り口に振り回されてしまいます。慣れるまで少し時間がかかりそう.....でもとても楽しい合わせになりました。

                          


            
                 
お問い合わせはこちら
2025年04月04日 11:05

フルトヴェングラー「音と言葉」

IMG_6357
高校生の頃、オーケストラ曲が好きで毎日のように何かしら聴いていました。中でもフルトヴェングラー指揮のベートーヴェン、ブルーノ・ワルター指揮のモーツァルトの交響曲など、古い録音だけれど心がザワザワしました。フルトヴェングラーという指揮者はあまりに偉大で有名ですが、ベートーヴェンの「運命」など、のっしのっしと足を踏み鳴らしてこちらに出てくるかのよう、と何かで表されていたのを覚えていますが、本当に生きた巨人のように感じます。この偉大な指揮者の著書に「音と言葉」があります。恐ろしく中身のある本ですが、なかなか頭に入っていかない部分もある難解な内容で、ベートーヴェンやバッハ、その他について幾つもの篇に分かれている音楽評論です。でも一節だけピンポイントで拾って読めるのが良く、難しいけれど何度も行きつ戻りつ読んでいると、だんだん味がわかってくるスルメのような本です⊂((・x・))⊃。この本の「バッハ」について書かれた項目をふと読みたくなり、本棚の単行本を手に取って読み始めたところ、「あれ?んんん?」と違和感が....... 昔読んで感動したはずの言葉がどこにも見当たりません。はて、おかしいなと思い、もう一冊の古い文庫本の同じ本を探したら、翻訳した方が全く違っていてビックリ('◉⌓◉’)

かつて繰り返し読んで感動した文庫本のバッハの一節に、『バッハの音楽は、「近さの体験」とともに「はるけさを聴く」感覚を織りまぜた音楽』とあります。この「はるけさ」という言葉は、新潮文庫の文庫本で芳賀檀さんという翻訳者が訳された言葉で、バッハの世界を言い得て妙、と感じてお気に入りでした。はるか彼方を見つめた視線を感じる、ということなのでしょう。一方、白水社出版の「音と言葉」という単行本も持っており、こちらは文庫本がボロボロになってきた為、単行本も一冊ストックしておこうと買った本で、芦津丈夫さんの翻訳です。同じ文が、芦津さんの訳だと『「遠聴」と「近覚」とを同時に果たす音楽』となります。どちらがピッタリするかは人によって違うと思いますが、フルトヴェングラーの言葉は特に難航されたのだろうと想像されます。

バッハの音楽はどこまでも永遠に続くような普遍性があるとよく言われますが、クラヴィーア作品を実際に弾いていても、天に向かって淡々と語りかけるような感覚を覚えます。それはドビュッシーのような浮遊感とは違い、地に足のついた人間の感情が根底に存在し、ドラマティックです。しかしそれはベートーヴェンやモーツァルトのような人間臭さとは違い、まるで歴史家が史実を語っているような感覚に陥ることが良くあります。史実を語るような作品としてもマタイ受難曲やヨハネ受難曲などがあり、マタイ受難曲の有名なアルトのアリアなどは何度聴いても心を揺さぶられますが、クラヴィーア作品などでも、地平線の彼方に視線が向いているような感じを受けます。そこがバッハの一番好きなところなのですが...... これがベートーヴェンだと「ここに向かって進んで行くぞ!」という強い意志や方向性があり、モーツァルトだと「こっちに行くかと思ったらあっちに行ったり」と多重人格のように気分屋さんだったり.....♪(´ε` )でもタイムマシンに乗って過去の人物に一人だけ会いに行けるとしたら、私は間違いなくJ.S.バッハさんだなぁ......☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
                          


            
                 
お問い合わせはこちら
2025年03月10日 12:02

東野圭吾「架空犯」

IMG_6335
小さい頃から読書好きでよく図書館に通っていましたが、中でもミステリー小説のジャンルはシャーロック・ホームズ、アルセーヌ・ルパン、エドガー・アラン・ポー、松本清張、横溝正史、藤原伊織、宮部みゆき、乃南アサなど繰り返し読んできました。最近はなかなか図書館に通えていませんが、代わりに本屋さんに行って本を物色したり、電子本も便利だなぁと傾倒しつつあります。実は電子本は出始めた当初、「本は紙で読むべし!という信念と昔からの習慣に基づき、断固として電子本は買わない派でした。しかし電子本は紙の本に比べて持ち運びの必要なし、ダブル読み(2冊を同時並行して読む)でも重さゼロ、旅先に何冊でも持っていけて、スマホやiPadのクラウドに何十冊どころか数百冊でも入れておけます。スマホとiPadで共有し、途中までスマホで読んで、その先をiPadで読む、なんてこともできちゃう。おまけに字の大きさを自由に変えられるのが何とも楽で、寝る寸前の暗がりでもスマホの明かりで読めてしまう、なーんてことを覚えると、最近は電子本びいきになりつつあります。

そう言えばコンサートの舞台でも、電子楽譜が台頭してきています。時代は変わるものですね。iPadに大量の楽譜を入れ、それをピロっとめくって演奏するスタイルです。フルート界のスーパースターのパユなんて、iPadの楽譜をめくるスイッチを足でチョンと押すスタイルをかなり前から実行しています。最近の若い方は、ピアノ伴奏などでiPadを使う方も増えてきました。ただ、ピアニストの場合、左右の足で2つないし3つのペダルを使うわけで、これにiPadのスイッチとなるとねぇ.....足でスイッチを押して楽譜をめくる時代が来ようとは思いませんでしたが、以前「徹子の部屋」で作曲家の岩城太郎さん(高校の先輩)がそんな事ができるようにしたいんだ、と言っていたのを思い出しました。ただ、ピアノ譜は単旋律ではないので音符が多く、めくるタイミングがすぐ来るし、めくり損なったら.....と考えただけで恐ろしい悪夢を見そうです(笑)だってiPadは、フリーズという状態も起こりうるわけで......iPadで演奏している音楽家は皆さん勇気があるなぁ.....

ただ、こんな電子化の時代に至っても、人気作家の東野圭吾さんは、電子本に反対?、或いはお嫌い?なのか、或いは出版社の策略か?、どうしても書き下ろし作を電子本にしてくれません( ´Д`) 今、どこの本屋さんでも一番目立つ場所に輝かしく飾ってあるミステリー小説の「架空犯」。店頭でこの本を見るたび、欲しいなぁ、読みたいなぁ、でも分厚くて重そうよねぇ...と迷いつつ、やっぱり文庫本になるまで待とう!と後ろ髪を引かれながら帰っていたのですが..... いつ文庫本になるかもわからない訳で......何度か本屋でこの本を横目で睨むうち、とうとう欲求に負けて買ってしまいましたo(≧▽≦)o 家の本棚はパンク状態ですが..... でもこの小説、面白くて読み始めたら止まりません。先を読み進める時間を確保するべく、夕食のおかずを手抜きにし、夜更かしを続け.....  読破しました♪( ´▽`)  さて、もう一度じっくり時間をかけて読み直すか、それとも違う作品に突入するか......と考える時間も楽しいものです。
                          


            
                 
お問い合わせはこちら
2025年02月26日 22:45

アレンジいろいろ

IMG_6328
フルートとピアノのデュオコンサートで演奏する曲を色々と模索中ですが、今回はメンデルスゾーンのピアノ曲のアレンジ版を1曲入れてみようかという話になりました。フルートという楽器は、他の楽器に比べて曲が本当に少なく、特にロマン派の作品が圧倒的に無いので困っています_(´ཀ`」おそらくロマン派の時代にフルートの名手が現れず、フルートの為の曲が全然作曲されなかった、というのが理由のようです。そこで現代のフルーティストのスーパースター達が、ヴァイオリンソナタやクラリネットソナタなど、フルートとピアノで演奏できそうな曲をあの手この手で演奏会プログラムやCDに用いています。そんな中、メンデルスゾーンのピアノ曲「ロンド カプリッチョーソ」という曲のフルート&ピアノ版のアレンジ楽譜が出版されているのを知り、練習してみようかという事になりました。フルートの相棒と私がまず自分のパートを練習して、いざ合わせに臨むわけですが、初合わせまで約10日という頃、彼女からLINEが来ました。彼女が持っているアレンジ版の楽譜が2冊あり、ふと比べて見たら楽譜の中身がまるで違ってびっくり(˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾  どの版で練習してますか?とのこと。それを聞いた私もビックリ!!私が練習してるのはこの版だけど.....と伝えると、何と彼女が練習していたのは違う版......(笑)

ヴァイオリンソナタやクラリネットソナタをフルートとピアノ版で演奏する場合、元の楽譜と音はさほど変わらないのですが、原曲がピアノ曲となると、そりゃ編曲によって全く異なるのは当たり前で、二人で大笑い......彼女が私の方に頑張って合わせてくれました。このあたりが、作曲や編曲を手がけたことのない演奏家のちょっと抜けているところなのでして.....( ˊ̱˂˃ˋ̱ )ただ、2冊の編曲を比べてみて、な〜るほど('◉⌓◉’)と面白かったのは、片方は原曲を忠実にフルートとピアノで分け合って無難にこなしているもの。もう片方は、新しいパッセージや和音が入り、編曲者の個性や粋な計らいが感じられるもの。う〜ん、こんなに違うのかぁ.....⊂((・x・))⊃  さてどちらを選んだか?結果は後者となりました。各自の練習もやり直しです(笑)

フルーティストのスーパースターであるパユやブリアコフは、曲が少ないのをカバーするべく、ご自身でアレンジしたり、作曲家に頼んだりしてどんどん新曲を開拓しています。いいなぁ!私たちもそれを模倣してやりたいのですが、そういうスーパースターは、アレンジ楽譜を自分の為だけに作るので、楽譜に仕立ててくれません( *`ω´) 出版してくれたら沢山買ってあげるのに....... 自分で編曲なんて曲芸はできないし.....知り合いの作曲家は何人かいますが、アレンジ?えぇ〜それだったら自分の作品を演奏して欲しいなぁ....なーんて言われそうだし......なかなか難しいところです。他にも何かピアノ曲をアレンジできないかしらん?悩みは尽きません.....



                          


            
                 
お問い合わせはこちら
2025年02月20日 23:33

アレクサンドル・タローのバッハCD

IMG_6305
昨年行ったアレクサンドル・タロー(ピアノ)とジャン=ギアン・ケラス(チェロ)の演奏会で買ったCDが最近とてもお気に入りです。アレクサンドル・タローのピアノソロのCDで、全てJ.S.バッハの曲ばかり、タロー編曲による曲も多く、原曲のジャンルも幅広いものになっています。このCD、冒頭から心に染み入るように美しく、まるで天上の音楽です。伸びやかで、自由に羽搏くような自由さと潤いに満ち、以前覚えた「はるけさ」という言葉が似合います。この「はるけさ」という言葉は、愛読書のフルトヴェングラーの「音と言葉」という本で覚えた、バッハの本質について書かれた記述の中の一節です。高校生の頃に初めて読んだ時、なんてピッタリな言葉かしらん♪( ´θ`)と嬉しくなり、以来お気に入りの言葉になりました。

このCDを聴いていたら、精神安定剤にしている教会カンタータBWV182の中の数曲とか、自分で編曲できたらなぁ......_:(´ཀ`):と思ったりもするのですが、こればかりはうーん何とも.......(˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ 作曲家と違ってこういう時に使えないのがピアノ科なのでして...... もしスコアから頑張ってアレンジできたとしても、いざリサイタルで弾くとなると、編曲⚪︎⚪︎⚪︎と名前を出すなんて恐ろしい事はとてもとても......(˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ といって誰か作曲家に頼むにしても、バッハをちゃんと研究している方でないとなかなか難しく....この企画は葬り去るしかありません(笑)

バッハが生涯で作曲した曲は大変な数で、カンタータだけでも200曲以上だったかな? 高校時代の恩師で芸大の作曲科出身の先生がバッハ大好き人間で、それがカンタータに出会ったきっかけでした。この先生がご自宅で開かれていた教会カンタータのレクチャーに何度となく通ったのを思い出します。小さい頃からバッハは好きでしたが、この先生にマタイ受難曲の色々な場面の説明やら、カンタータの魅力を教わってさらにバッハ好きに......( ´ ▽ ` )。高2の時の学園祭の演奏会では、伴奏法の授業で使っていたチェンバロを借りて、2本のヴァイオリンのための協奏曲を友人2人と演奏しました。あれは練習楽しかったなぁ.....ただ.......( T_T) !!本番の演奏は悲しい結果となりました。チェンバロという楽器、これは古楽器なので、現代の楽器と対等に演奏できるものではないのです。チェンバロの置いてある楽器庫で練習していた時はわからなかったのですが、良く響く演奏会ホールに出した途端、チェンバロの音はヴァイオリン2本の音に完全にかき消され、ほとんど聞こえなかったそうです。経験の浅い未熟な高校生ならではの出来事でした(笑)苦い思い出になりましたが、なかなかチェンバロなんて触れないので良い経験させてもらったなぁ....  社会人になってチェンバロという楽器を少し勉強し、ピアノでの演奏にも繋がっています。これも元を辿れば、高校の伴奏法の試験でチェンバロを使って古楽器の先生(通称ゴッツ)と演奏したバッハのフルートソナタでした。そして更に、そのフルートソナタが演奏したいなぁと思っていたらフルートの今の相棒に巡り合い.....人生、いろいろと数珠繋ぎになるものですね.....
                          


            
                 
お問い合わせはこちら
2025年02月05日 23:22

福田美術館 伊藤若冲の激レアな巻物

IMG_6285
年始に行った京都の最終日、以前から行きたかった福田美術館に立ち寄りました。この美術館は5年前にできたばかりで、嵐山の渡月橋が見渡せる位置に立地し、美術館のカフェからは非常に良い眺めです。開館5周年ということで、世界初公開の伊藤若冲の巻物など話題性もあった展示でしたが、なかなか素敵な美術館で面白かったです。伊藤若冲の水墨画も多く展示されており、筆のタッチの見事さに魅入ってしまいました。展示物の撮影は普段は禁止ですが、たまたまお正月だったせいか、全展示物が撮影可能の日でラッキー。若冲は独特のマニアックな観察力で描く動物が面白いですが、今回の目玉の巻物は、なんと野菜ばかり52種類も描いた「果蔬図巻(かそずかん)」という巻物でしたo(≧▽≦)o  しかしこの巻物が面白く、若冲の手にかかると野菜が生き物のようにも見えます。野菜をずらりと延々描くなんて、なんてマニアック!!しかもこれを描いたのは若冲75歳。若々しいというか、執着心や拘りが何とも凄い75歳です。この「果蔬図巻」は、ヨーロッパの個人の所蔵だったものが、日本に里帰りして福田美術館のコレクションに入ったそうです。美術館所蔵となると、また見られる機会もありそうで嬉しい( ´∀`)。他にも鯉が飛び出て来そうな水墨画や、お得意の鶏や鳳凰の絵もありましたが、ちょっと面白かったのが僧侶の托鉢を描いた絵でした。ぞろりと列を成して托鉢する僧侶たちの表情が、それぞれ異なり、和気あいあいと楽しそうです。

     IMG_6281_コピー   IMG_6279_コピー

若冲の他にも竹が描かれた屏風絵もあり、水墨画の一筆書きのほとばしる様な生命力が見事でした。鶴亭浄光(かくていじょこう)という知らない画家の絵でしたが、失敗のきかない墨のタッチのシュッとした伸びやかさ、大胆さに目を奪われます。

鶴亭浄光「梅・竹図押絵貼屏風」IMG_6283_コピー  

京都で素敵な美術館を見つけた喜びに浸りながら、夕暮れ時の渡月橋周辺を散歩して帰途に着きました。またいつか来館することになるでしょう。

IMG_6292_コピー

                          


            
                 
お問い合わせはこちら
2025年01月08日 23:12

京都・奈良 初旅

IMG_6215
明けましておめでとうございます。年末年始に京都奈良で初詣や古寺巡りをしてきました。京都の晴明神社や京都御所、梨木神社、奈良では大好きな秋篠寺、唐招提寺、新薬師寺、東大寺に行き、悠久の歴史を感じる時間を過ごしました。晴明神社は、去年の大河ドラマ「光る君へ」でも登場した安倍晴明が祀られた神社で、鳥居に陰陽師のトレードマークの星型が付いており、お守りやおみくじにも同じく星型がありました。映画「陰陽師」で主演を務められた野村萬斎さんや、陰陽師の振り付けで金メダルを取られた羽生結弦さんもこちらでご祈祷を受けられたようです。京都御所が近かったので散歩をしようと立ち寄ったら、あまりに広くてびっくり\(( °ω° ))/  紫式部が源氏物語を書いていた時代、ここを牛車が行き来していた時代にタイムスリップできました。

奈良では唐招提寺に行き、大好きな千手観音像を拝んで来ました。お正月の三が日だけ無料で配って頂ける千手観音様の小さなお守りを頂けました。手が本当に1000本近くあり、修復の際はとてつもなく大変だったそうです。千手観音像にも色々ありますが、こちらの像は大きくて少し俯き加減、見ていると静かな気持ちになります。境内の御影堂には、東山魁夷画伯の襖絵がありますが、こちらは鑑真の命日前後だけご開帳になるので、普段は見られません。以前、ご開帳になる日に観に行ったことがありましたが、これは日本画好きには一生に一度、必見です。画伯が精魂込めて描いた数十枚の絵で、美しい岩絵具独特の色で描かれた雄大な海、深い山林が描かれたものを、来場者は膝をついて間近でにじり寄りながら見ていきます。


唐招提寺 IMG_6228_コピー

 
唐招提寺から車で20分ほどの所に秋篠寺があり、こちらには日本で唯一存在する芸術の神様の仏像「伎芸天」があります。芸術に関わる者としては奈良に行ったら行かなければなりません。しなやかでふっくらとし、ほのかに色香が漂う仏像で、大変美しい仏像です。お正月だけ許されている境内の鐘をつき、びっしりと生えた苔の庭に佇んでいると静かな気持ちになれます。奈良は、東大寺や春日大社、薬師寺などの大きなお寺や神社以外は、お正月でも人混みにならず、とても静かにゆったりと過ごせます。

秋篠寺 IMG_6232_コピー  IMG_6230_コピー_コピー

 
とは言え、お正月に奈良に来て東大寺の大仏様にお詣りしない訳にも行かないので(笑)、東大寺にもお詣りして来ました。何度行っても、下から見上げる南大門の高さに驚嘆し、運慶や快慶らによって造られた南大門の阿形像、吽形像に見惚れ、大仏様の大きさに圧倒されます。ここから春日大社の方に斜めに歩いていくと、春日大社の本殿の手前から分かれる昔ながらの散歩道があり、こちらを通って新薬師寺に行きました。奈良には数十の古い散歩道があり、山の辺の道、滝坂の道、ささやきの路、などと名前が付いています。今回はあまり時間がなかったので、短い「中の禰宜道」を散歩しながら新薬師寺へ向かいました。「中の禰宜道」は短い散歩道ですが、なかなか風情もあり、森林や木の根に囲まれています。春日大社からショートカットして新薬師寺に辿り着く道です。新薬師寺は、小さいながらも心落ち着くお寺で、日本最古の十二神将像があります。薬師如来像をぐるりと十二神将が取り囲み、回って参拝します。このお寺が登場する、松本清張の「球形の荒野」という小説が好きで何度も読みました。松本清張さんの小説は学生時代にハマりにハマって、60作ほど読んだ記憶がありますが、中でも一番好きなものが、奈良が舞台になった「球形の荒野」です。松本清張さんも古寺巡りが好きだったそうで、各地のお寺や神社が小説に出てきます。
奈良から東京に戻るといつも、行って来たばかりなのにあぁまた奈良に行きたい.....と思うのが自分でおかしくなりますが、また来年も訪ねたいと思います。

中の禰宜道 IMG_6252_コピー 
 新薬師寺 IMG_6257_コピー


                 
お問い合わせはこちら
2025年01月06日 13:02

おがさわらピアノ教室

【電話番号】 080-8132-4676

【住所】 〒177-0044
東京都練馬区上石神井3丁目

【営業時間】 <レッスン時間>13:00-20:30
<受付時間>11:00-21:00

【定休日】 不定休

教室概要はこちら

サブメニュー

モバイルサイト

おがさわらピアノ教室スマホサイトQRコード

スマートフォンからの
アクセスはこちら