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遠藤周作「深い河」

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家の本の整理をしていたら、ふと遠藤周作の小説「深い河」が目に留まり読んでみました。はるか以前に遠藤周作さんの本を数冊読みましたが、時を経てまた読むと違った印象に感じます。数人の登場人物の生き様や生き方が描かれ、それぞれの人生の意味や苦悩を見せられながら、読者にじんわりと問いかけてくる感がありました。登場人物たちがインドへ旅し、ガンジス河にたどり着くのですが、文化や宗教や価値観の違い、貧富の差など、平穏な生活とは異なる世界が描かれ、この世の理不尽さや生きる意味を突きつけられるズシンと重みのある小説でした。久しぶりに重量級の小説を読んだので、色々と考えさせられてしまいます(( _ _ )) インドへは行ったことがありませんが、ガンジス河の光景を現実に目の当たりにしたらどう感じるのだろう?と自問自答してしまいます...d( ̄  ̄)

遠藤周作さんの小説でもう一つ、強烈な記憶が残る作品が「沈黙」でした。これも若い頃に読んだものですが、作曲家の松村禎三さんがオペラ化し、その初演を観に行った時のことが鮮明に蘇ります。「沈黙」は、キリスト教の弾圧を通して神の存在意義が問われるような非常に重い内容で、読んだ当時、胸が苦しくなるように感じた小説でした。その小説を元に、松村禎三さんが長い年月をかけて練りに練って作曲されたオペラ「沈黙」も、小説の内容をよりリアルに音楽で感じさせられる作品でした。初演の後、舞台に集中しすぎたのか、若かりし身のひ弱だったせいか、とても疲れて帰宅したのを覚えています。

オペラ「沈黙」は、その後も何度か上演されているようですが、時間が経った今、もう一度観たらどう感じるのだろう?と、ふと観たくなりました。

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2024年05月15日 23:35

北斎とドビュッシー

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先日、葛飾北斎にまつわる映画を見てから、ちょっと飛び火して過去の美術展カタログを引っ張り出して楽しんでいます。260年経った現代でも、北斎の想像力豊かな世界は私達を楽しませてくれます。北斎の活躍した江戸時代、浮世絵は海外に渡り、西洋の画家モネ、ゴッホ、ゴーギャン、ロートレックなどの画家に大きな影響を及ぼし、ドビュッシーも北斎に夢中でした。

2012年にブリジストン美術館(現 アーティゾン美術館)で開催された「ドビュッシー、音楽と美術」展では、ドビュッシーの所蔵品が展示され、その1つに蒔絵がありました。ドビュッシーのピアノ曲「映像」の「金色の魚」のイメージになった蒔絵で、金色の鯉が泳いでいる様が生き生きと描かれ、あぁ〜この蒔絵からあの曲がイメージされたのか♪( ´θ`)と感慨深かったのを覚えています。
2017年には、北斎と印象派の芸術家たちとの繋がりをテーマにした「北斎とジャポニズム」という展覧会が催されました。北斎と似た構図の絵、北斎が模倣されている構図などが並べて展示されていて、こんなに世界中の画家に衝撃を与えていたのか.....と驚くものがありました。

7〜8年前には、ドビュッシーの音楽と北斎の絵がコラボする演奏会があり、狂喜しながら(*≧∀≦*)聴いたのを覚えています。北斎美術館の開館記念としてトリフォニーホールで開催されたパスカル・ロジェのピアノリサイタルは、ドビュッシーの24の前奏曲を、1曲ごとにロジェ自身が選んだ北斎の24枚の絵を見ながら演奏を聴くという催しで、あれは本当に楽しい演奏会でした.....( ´∀`)  ドビュッシーの前奏曲は1つ1つ名前がついていますが、それぞれの曲のイメージに合った絵が映し出され、聴き手のイマジネーションが広がるものでした。

ドビュッシーに限らず、ピアノを弾いていて目の前に映像が浮かんでくることがありますが、ドビュッシーの前奏曲は具体的な資料が残っているので参考になりますね。ただ、うーんこれは.....と個人的に思う曲もあります。前にリサイタルで第1集を弾こうかな?と考えた事がありましたが、う〜ん....「ミンストレル」が......(-᷅_-᷄๑) ちょっとふざけたユーモア溢れる曲ですが、どうも男性が弾いた方が様になる気がしてしまいます.....

世界の芸術家達に衝撃を与えた葛飾北斎ですが、90歳で死ぬ間際に「あと5年生きられたら真の絵師になれたのに」と言ったとか...... 何とも凄まじい言葉です。絶筆となった水墨画は、長野県・お布施の北斎館で見ましたが、富士山と昇天していく龍が描かれた完成度の高い絵で、まるで天と魂が繋がっているように感じました。あと5年生きたらどんな絵を描いていたのでしょうか......

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2024年02月27日 21:01

ドビュッシー「雪は踊っている」

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東京に数年ぶりの大雪が降り、大雪警報が出ています。でも大雪ってどのくらいの雪を言うのかな?とふと疑問が湧きました(笑)今日の東京はまさしく大雪ですが、北海道や東北の大雪とは違うように思います。大雪警報って地域によって違うのかしらん? 以前、北海道の釧路に冬に旅行した際、吹雪で帰りの飛行機が飛ばず、札幌まで電車で4時間かけて移動したことがありました。途中、列車の窓から見える風景が凄まじく、トラックが路肩の溝にハマって傾いていたり、北海道の冬の大変さを身をもって知りました。

雪空を見上げるといつも頭に浮かぶ曲があります。ドビュッシーの「子供の領分」の中の「雪は踊っている」という曲で、子供の様々な情景を描いたドビュッシーの組曲です。その4曲目「雪は踊っている」は、短いですがとても美しい曲です。はらはらと雪の降り始めを子供が見上げているような感じで始まり、雪がだんだん強くなり、もうもうと降る気配になり、最後は夜更けにしんしんと積もる雪のように感じます。

以前、この曲を小学4年生の生徒の演奏会用にレッスンしていた時のことです。初めてのドビュッシーで、何とか通せるところまではスムースに行ったのですが、その先、目の前に映像が出てくるようなイメージを持って弾く、という段階が難しく、教える私も生徒も共に苦労しました。ドビュッシーは映像を音楽に表現しているので、やはりリアルなイメージを持って弾くことが、生き生きした演奏につながります。そこで、私の大好きなエロール・ル・カインの絵本の「雪の女王」の挿絵や、映画「ナルニア国物語」を紹介してみました。「ナルニア国物語」はファンタジー映画で、ルーシーという少女がクロゼットの奥から不思議な世界に迷い込むお話で、迷い出た先が一面の銀世界、雪がとても美しい映像になっています。この映画を見てから、その生徒の演奏がとても生き生きしたのを良く覚えています。

ドビュッシーは、演奏しながら映像が目の前に浮かんでくるようなイメージがないと自分の音楽にならないところが難しいですが、映像を想像しながら追い求め、四苦八苦する過程がまた楽しいところでもあります。

       


            
                 
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2024年02月05日 23:41

調性の色

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ショパンのノクターンに挑戦する生徒さんに、さてどのノクターンが良いかと考えていた時のことです。以前、「戦場のピアニスト」という映画で一躍、有名になった遺作の嬰ハ短調が良いかな....と楽譜を見ていました。ただこの曲、#️⃣シャープが4つなので譜読み大丈夫かな?、半音上げると♭フラット1つなんだけどね....と思いながら、ふと遊びでニ短調に移調して弾いてみました。♭フラット1つになると譜読みは簡単になりますが、なんとまぁ緊張感のない腑抜けた感じになることでしょう....( ´Д`)y━・~~おまけに原曲の切々とした悲壮感漂う内容が、なんちゃって絶望感Σ('◉⌓◉’)のように嘘っぽくなる感じさえします。作曲家にとって調性がどういう感覚で生まれるものなのか?、という疑問は長年の私の謎でもあり、非常に興味があります。楽譜は作曲家のイメージした調性で書かれており、移調して弾くことは伴奏以外では殆どありませんが、違う調で弾いてみるとピタッと来ないから不思議です。

数年前、友人の作曲家に、メロディの調性はどうやって決まるのか?と尋ねたことがありました。メロディが浮かんだとして、それを何調にするのかどうやって決めるの?、と尋ねたところ、「メロディが浮かんだ瞬間、もう調性って決まってるんだよね」と答えが返ってきて、へぇ〜そうなんだ.....W(`0`)Wと驚いた記憶があります。他の作曲家も皆そうなのかしらん?ピアノ科の私は作曲家の友人が殆どおらず、こんな話を他にも色々聞いてみたいのですが、なかなか機会がありません。

作曲家の中には、調性が色になって見える現象「色聴」を持っている人がいて、そういう人は調性が色として見えるようです。そんな事を考えていたら、以前読んだ本にギョッとするようなことが書かれていたのを思い出し、吉松隆さんの本を引っ張り出してみました。その本で、色調を持つ作曲家が何色に見えるかが紹介されたページに、リムスキー=コルサコフはハ長調が白、ヘ長調が緑、等々とあり、なんとスクリャービンはハ長調が「赤🟥」に見えるんですって!! うーん、ハ長調が赤なんて.....( ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾  私にははっきりした色聴はありませんが、どちらかと言うと赤っぽいのはニ短調で、ワインレッドかボルドーかしら? スクリャービンときたらト長調もオレンジ色!と来ました。私は空色に感じますが.....(>人<;)私の好きなブルーグレー色は、一体何調に見えることやら.......

ハ長調が赤に見える人が作った曲を、白にしか見えない人が弾くんだから困っちゃう....と思いますが、スクリャービンは大好きな作曲家の一人です。以前のリサイタルで、ピアノソナタ第2番、第3番を弾きましたが、どちらも大好きな曲です。私にはハ長調=赤というのは全くもって理解不能ですが、2番のソナタを弾いている時は目の前に海や空の風景が広がり、3番ソナタでは意思や感情や情熱を感じます。音楽の世界はまだまだ未知なことばかりです。



                          


            
                 
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2024年01月12日 00:02

くるみ割り人形

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師走に入り、今年も残り1ヶ月ですが、この頃になると街はクリスマス色になり、そこかしこでクリスマスの音楽を耳にします。その調べやイルミネーションに影響されて、この時期に毎年恒例で観たくなるものが幾つかあります。バレエ「くるみ割り人形」と、クリスマス映画です。小さい時、3歳からピアノを始めましたが、同時にバレエも習い始め、バレエは中1までの10年お稽古に通っていました。子供の時に覚えたものというのは恐ろしいほど身体にしみ込むものであり、バレエのポジションやパ(バレエの動き)は今でも全て覚えています。今はもう踊れませんが(*^^*)、たまにバレエのビデオを観て楽しんでいます。「ラ・バヤデール」「眠れる森の美女」ほか、様々な演目があリますが、クリスマスの頃にいつも引っ張り出すのが「くるみ割り人形」です。世界の名だたるバレエ団のくるみ割り人形は、振付や演出がそれぞれ違い、趣向を凝らしていますが、一番のお気に入りは英国ロイヤルバレエ団のピーター・ライト版で、吉田都さんが金平糖を踊っています。演出がファンタスティックで夢があり、吉田都さんのパドドゥは優雅さを極めた絶品で、体重を感じさせない超絶技は何度観ても堪能できます。

くるみ割り人形は、子供の頃にバレエの発表会で踊っていたこともあって愛着が強く、個人的お気に入りシーンは、1幕のコロンビーヌ(人形の踊り)、真夜中12時にクリスマスツリーが徐々に巨大化するところ、雪の精のシーン、第2幕では、やはり見せ場の金平糖、そしてアラビアの踊り、こんなところでしょうか( ´∀`)

バレエは音楽とも深い関わりがありますが、バレエ音楽の傑作と言えば、ロシアのチャイコフスキーの3大バレエ(白鳥の湖、眠れる森の美女、くるみ割り)の他、ストラヴィンスキーの「春の祭典」「火の鳥」、プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」、フランスのラヴェルの「ダフニスとクロエ」などもあります。バレエと音楽、両方楽しめるのは贅沢ですね.....

そう言えば、くるみ割り人形で一つ不思議なことがあります。子供の頃に踊った「キャンディーケーキ」という曲が、なぜか世界のバレエ団のくるみ割り人形ではカットされています。これは何故なのでしょう.....ϵ( 'Θ' )϶  英国ロイヤルバレエ団、パリ・オペラ座バレエ団、Kカンパニー、いずれもこの曲をカットしています。ちょっと寂しい.....(>人<;)

そうそう、このくるみ割り人形のお話は、ドイツの作曲家のシューマンが夢中になっていたドイツのE.T.Aホフマンの小説が原作なんですよね..... そうと知らずにホフマンの幻想小説集を読んでいて、あれっ?と大学生の頃に驚いたことがありました。E.T.A.ホフマンの小説の中では、「黄金の壺」が一番好きで何度も読みましたが、幻想小説、そろそろまた読みたくなってきたかも.....( ´∀`)

     


                             


            
                 
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2023年12月03日 11:12

ある日のレッスン:ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」

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練馬区上石神井のピアノ教室は今年の11月オープンですが、江戸川区の教室では、以前からレッスンをしています。毎年行っている生徒さん達の発表会に向けて、社会人の生徒さんがラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」の曲を練習してきました。この曲は、フランスの作曲家、モーリス・ラヴェルがピアノのソロ曲として作曲した作品ですが、ラヴェル自身がオーケストレーションしたオーケストラの作品もあり、ボレロと共に大好きな曲の1つです。

「亡き王女のためのパヴァーヌ」は独特の世界観があり、耽美的な作品です。葬送の哀歌ではなく、ラヴェル自身が「昔、スペインの宮廷で小さな王女が踊ったようなパヴァーヌを喚起するものだ」と述べています。美しく優雅な曲ですが、聴くのと弾くのではまるで大違い!実際に弾いてみると、意外に弾きにくく、イメージを自分のものにするのが難しい曲です。技術的には、ある程度すれば弾けるのですが、そこから先、自分が本当に感じるイメージと結びつける作業がなかなか大変です。

2021年に開催したピアノリサイタルで、後半のプログラムをラヴェルで構成し、1曲目に「亡き王女のためのパヴァーヌ」、メインに「クープランの墓」を演奏しました。メインディッシュの前のちょっと凝った美しい前菜のように....と思って「亡き王女のためのパヴァーヌ」の練習を始めたら、独特の世界観に入り込むのが何とも難しく.....(-.-;)  遠い遠い視線の世界観、ゆったりと流れる悠久の時間、古いお城をたっぷりしたドレスで歩く王女の姿.....など、自身の生活とかけ離れ過ぎて想像力で補えず..... ( ´Д`)  なんせ、お城を歩く王女様なんて見たことがないわけで、昔の宮廷を舞台にした映画を観たり、ラヴェルのインスピレーションになったベラスケスの絵画「ラス・メニーナス」をネットで探して見て見たり、お城の写真集を買って見たり.....   ジャンケレヴィッチが書いた「ラヴェル」という音楽専門書を読んだり....  この本は、物凄く中身の濃い本で大変勉強になりましたが難しかったです。

何か他にイメージになるものは?と試行錯誤していた時、ふと思い出した絵本がありました。。その昔、エロール・ル・カインという挿絵画家の絵本が大好きで買い漁ったことがあり、その中の「いばら姫」の挿絵に「あぁこんな感じかしらん?」という絵を見つけました。ピアノを弾く時に楽譜からイメージをどう膨らませるか?は個々の自由なので正解は無いのですが、その時の私には絵本の挿絵と音楽が嵌り、嬉しかったのを覚えています。ラヴェルはおとぎ話が好きで、シェエラザードやマ・メール・ロアなど、おとぎ話の音楽も書いていますしね......

エロール・ル・カインという挿絵画家の絵本は、とても素敵な絵が散りばめられていて、「いばら姫」は、いわゆる「眠りの森の美女」のお話です。他にも、一度見たら忘れられない挿絵の絵本が沢山あるので、ご興味のある方は書店でご覧になってみて下さい。

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2023年09月11日 12:06

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