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年始の読書三昧

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最近は2月27日(金)のデュオコンサートの準備でピアノの練習と仕事に明け暮れている日々ですが、年末年始はゆっくりと読書する時間があり、小説を3種類、同時進行でどっぷりと浸かりました。外国文学のファンタジー小説、M・フーケーの「ウンディーネ(水の精)」、阿部智里さんの「八咫烏シリーズ」、日向夏さんの「薬屋のひとりごとシリーズ」。フーケーの「ウンディーネ」は、デュオコンサートで演奏するライネッケの「ウンディーネ」のイメージの元になった小説で、以前にも読んだ事がありましたが、「ウンディーネ」の練習でイメージを再構築したいと思い、曲のイメージと結びつけながらフムフム......。作曲のイメージの元になった小説があるというのは演奏の上でもイメージしやすく、「あぁこの場面は1楽章のあのメロディかしらん? ここは2楽章よね....  4楽章の激しさはここの場面だわぁ」などと読みながら想像を膨らませられます。ウンディーネは水の精ですが、音楽の世界では水の精を描いた作品が意外にたくさんあります。ショパンのバラード然り、ラヴェルの「夜のガスパール」の第1曲オンディーヌ等々。フーケーの「ウンディーネ」は、それを読んだE・T・A・ホフマンがオペラ化したそうで、そのオペラを見てみたいのですが、まだ機会がありません。E・T・A・ホフマンはドイツロマン派文学の巨匠なのですが、この方、なんと作曲家でもあるんですよね。ホフマンの小説は、シューマンが影響を受けたこともあり、学生時代に大学の図書館で借りまくった事がありましたが、「くるみ割り人形」「黄金の壺」がお気に入りです。

安倍千智さんの「八咫烏シリーズ」はミステリアスなファンタジー小説で、独特の世界感があります。その異次元の世界に引き込まれ、あたかも本当にある世界のように感じられ、一体どうしたらこんな世界を作り上げる事ができるのだろうか?とその想像力に唸ってしまいます。八咫烏は日本の神社仏閣とも縁が深いですが、古寺巡りが趣味の為、神社に行ったら想像が膨らみそう♪(´ε` )リアル感があります。アニメにもなっていて、これが小説のイメージとピッタリ!!現在、8巻に突入(^。^)

日向夏さんの「薬屋のひとりごとシリーズ」は、何年も前に発刊されたライトノベルスですが、その後コミック化され、さらにアニメ化され、今やそれが全世界で人気沸騰中です。アニメは実に原作を忠実に再現しており、さすが日本のアニメ文化は質が高いなぁΣ('◉⌓◉’)と感心してしまいます。確か、映画で実写化されるというニュースも見た記憶が..... 「薬屋のひとりごと」は中国をモデルにした小説で、唐の時代なのだと思いますが、その時代背景も非常に勉強されて書かれています。また、漢方系の生薬である牛黄、鹿茸、冬虫夏草など、現在でも健康食品として名高いものが沢山出てきて、日頃ちょっとお世話になっている健康食品にも含まれていたりするので、ほうほう!!とほくそ笑んでしまいます。

仕事とピアノの練習で家に閉じこもる時間が多い中、読書にどれだけ楽しませてもらっているか..... 「八咫烏シリーズ」も「薬屋のひとりごとシリーズ」も、まだまだ先が長いので当分楽しめそうです(^。^)
                           
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2026年01月15日 23:11

スーパースタートリオ(パユ、ル・サージュ、ジャン=ギアン・ケラス)の演奏を聴いて

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王子ホールでチェロのジャン=ギアン・ケラス、フルートのエマニュエル・パユ、ピアノのエリック・ル・サージュ、スーパースター三人によるトリオの演奏を聴いてきました。世界のスペシャリストの何とも贅沢なトリオ、パユ&ル・サージュのデュオの一夜についで興奮する演奏会でした。ジャン=ギアン・ケラスは超イケメンの世界的なスーパースターのチェリストですが、ハイドンのトリオではバスをなぞるようなパートを奏でる訳で、こんなことさせて良いの?と思いきや、バスをただなぞるだけの音がゾクゾクするような良い音でした♪( ´θ`)
ピアノトリオの曲は沢山ありますが、フルート、ピアノ、チェロの組み合わせのトリオは少なく、ヴァイオリン、ピアノ、チェロのトリオの曲のフルート版です。でも元々フルートのために書かれた編成なのかと思わせるような、とろけるような調和の取れた演奏でした。

ハイドンのトリオ2曲の後、日本人の作曲家である細川俊夫さんの「レテの響き」という作品が演奏され、この曲がプログラムの中で一番強烈な印象でした。ゾワゾワするような狂気をもつ独特の雰囲気、お能のような幽玄な世界観が見え隠れし、まるで古事記の一場面が目の前で繰り広げられているようでした。目の前にコバルトブルーの空間が現れ、濃い霧が立ち込めた竹藪の中にいるようにも感じました。「レテ」というのはギリシャ神話に登場する忘却の河を指すとのこと、消失の悲しみと生成の希望が同時に存在する世界が表現されているようです。この作曲家の作品を他にも聴いてみたいなぁ.....フルートとピアノのデュオの作品はないかしらん?

王子ホールの会場で販売していたジャン=ギアン・ケラスの著書「バッハ<無伴奏チェロ組曲>との旅」という本が面白そうだったので購入し、読むのが楽しみです。J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲は大好きで、車で移動中によく流しますが、ケラスの<無伴奏チェロ組曲>がとても気になり、CDも買ってしまいました。室内楽はソロと違う難しさや魅力がありますが、スペシャリストの演奏会を2晩も聴けて本当に勉強になりました。


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2025年10月03日 22:12

ル・カインの額絵&さくらももこ「憧れのまほうつかい」

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楽しみに待っていた絵が美術館から届きました。先月行ったエロール・ル・カイン展で購入した「いばらひめ」の額絵です。2ヶ月ほどかかる予定だったのが随分早く届き、嬉しくてすぐレッスン室に飾ってみました。ル・カインの絵本は既にコレクションしていますが、原画は絵本より深みがあり、丹精込めて描いた心の息吹が感じられます。数十年前、この絵本に出会った時の感動は現在も変わらず続いており、何度見ても癒されます♪( ´θ`)特にお気に入りなのは「いばらひめ」「おどル12人のおひめさま」「キューピッドとプシケー」。「シンデレラ」の挿絵もとても素敵で、馬車でお城に向かう場面など、河に映って馬車が逆さまになっているアイデアが素晴らしい!!

ル・カインの挿絵はどれも美しいですが、この「いばらひめ」の1枚はとりわけイメージに満ちて雰囲気抜群!!ル・カインは東洋風、中国風、日本風、アメリカ風、中東アラビア風など、本の中身に応じて全く違うイメージの絵を描く挿絵画家ですが、この絵はヨーロッパのクラシカルな感じです。「眠りの森の美女」と内容は同じで、王女の誕生を祝うパーティーに招かれた仙女たち一行が、夜の森を抜けてお城に向かう一場面です。この12人の仙女たち、とっても素敵な衣装に身を包み、ユニコーンの背に乗ったり、鳥に乗っていたり、自身の翼で飛んでいたり、籠に乗っている二人を3人が運んでいたり、孔雀に乗っていたり..... よくもまぁこんな想像力豊かな空間が浮かんでくるなぁと魅入ってしまいます。パーティーに招かれなかった仙女が恨めしげに木陰から覗いていたり..... 御伽話の絵本と言えども侮るべからず!見る人がその世界に入り込んで想像力を膨らませることのできる芸術性の高い作品で、こんなに夢中になったり童心に帰れるものは幾つになっても大事にしたいものです。

エロール・ル・カイン展では、私と同じくこの画家に夢中になった「さくらももこ」さんが執筆した「憧れのまほうつかい」も展示してありました。「ちびまる子ちゃん」で有名な漫画家さんですね。この本は、若かりし頃のさくらももこさんがエロール・ル・カインの本に出会って夢中になり本を買い集め、原画の蒐集家と出会い、ル・カインの絵をもっと普及させるべく、その軌跡を追って渡英したりと、とてつもないル・カインへの情熱愛を極めた体験談の本で大変面白かったです。こんなにル・カインの絵に惚れ込む人がいたんだわぁ( ´∀`)と嬉しくなりました。ももこさん独特の小気味よい文体で面白おかしく語るイギリスでの体験談は、ひと息に読めてしまいます。爆笑シーンもあり.....)^o^(  ただ、命を削って絵の仕事に打ち込むル・カインの妻が芸術に何の理解もない女性だったと知って悲しくもなり..... 芸術家の妻たる者、その芸術の価値を一番理解して応援する存在となるべし!o(`ω´ )o エロール・ル・カインの絵本が日本で知られるようになったのは、実はさくらももこさんのお陰もあったと知り、ももこさんにも個人的親近感を覚えてしまいました。日本未発売のル・カインの「グランマ」、英語版でもいいので近々出版してほしい.... ♪(´ε` ) 
            
                 
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2025年06月25日 11:45

イメージの魔術師エロール・ル・カインの世界

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子供の頃、趣味で絵を描く母が「ステキな本があったよ!」と見つけてきた本に魅入られたことがありました。エロール・ル・カインという挿絵画家の描いた絵本です。大人になってから偶然その絵本に再会し、日本語で出版されている本を少しずつ集めて20冊余りになります。イメージの魔術師と言われる「エロール・ル・カイン」は1989年に若くして亡くなった挿絵画家ですが、イギリスを代表する絵本作家として現在でも高い評価を受けています。絵本の挿絵と言っても非常に芸術性の高いもので、描かれた人物、模様、風景を見ているとその世界に惹き込まれ、想像が広がります。先日、八王子夢美術館で「エロール・ル・カイン展」が開催されているのを知り、出かけてきました。挿絵の原画、スケッチなどが展示されていましたが、絵本とは違う奥行きや深みがあり、ステキなひとときを過ごしました。量販される本の紙質はテカるものが多い為、絵の具の陰影まではなかなか全て出しきれない部分もあるようです。日本では出版されていない本の挿絵も多数あり.......あの本買えないかしらん?☆*:.(≧▽≦)..:*☆

エロール・ル・カインの絵は、物語の内容によって全く違うタッチに変幻自在で、一人の画家がこんなにも変身するのかと驚かされるばかりです。ギリシャ神話の「キューピッドとプシュケー」などは挿絵が全てモノクロ。でもギリシャ神話のように内容の深い物語には、白黒だけの世界が非常に似合います。お姫様ストーリーの「シンデレラ」は、シンデレラのドレスの模様が芸術的すぎて格調高い作品になり、一般的に連想されるストーリーとはかけ離れてしまう程です。他にも「ハーメルンの笛吹き」などはブリューゲルのような感じになり、インドを舞台にした物語ではアラブ系の絵に、東洋のお話はエキゾチックに変身します。私の一番のお気に入りは「いばらひめ」で、この絵を見るとラヴェルの音楽が浮かびます。内容は「眠りの森の美女」なので、チャイコフスキーのバレエ音楽が浮かんできそうなものですが、なぜかラヴェルの世界観に思えてなりません。

音楽と絵と物語は密接な関係があり、音楽を聴いて絵が浮かぶこともあれば、絵を見て音楽が浮かぶこともあり、音楽は常に何かしら物語を語っています。何年か前、レッスンしていた子供の生徒さんが雪の情景の曲を弾いている時、ルカインの「雪の女王」の挿絵を見せたらイメージが繋がって表情がとても豊かになったことがありました。正に百聞は一件にしかず、ですね。雪がもうもうと降る中をソリで果敢に進むような場面の曲、子供が雪景色を見上げている様子を描いた曲。作曲家の頭の中の光景やお話を、音として紡いでいくのは楽しいものです。

著作権の問題があるので本の中身はお見せできませんが、表紙だけなら良かろうと思うので、いくつかご紹介したいと思います。エロール・ル・カインの挿絵をたくさん載せた集大成のような本も出ています。このイメージ豊かな絵本を生徒さん達にも見て欲しいと思い、自宅のレッスン室の一角に並べることにしました(^ ^)

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2025年05月26日 23:22

フルトヴェングラー「音と言葉」

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高校生の頃、オーケストラ曲が好きで毎日のように何かしら聴いていました。中でもフルトヴェングラー指揮のベートーヴェン、ブルーノ・ワルター指揮のモーツァルトの交響曲など、古い録音だけれど心がザワザワしました。フルトヴェングラーという指揮者はあまりに偉大で有名ですが、ベートーヴェンの「運命」など、のっしのっしと足を踏み鳴らしてこちらに出てくるかのよう、と何かで表されていたのを覚えていますが、本当に生きた巨人のように感じます。この偉大な指揮者の著書に「音と言葉」があります。恐ろしく中身のある本ですが、なかなか頭に入っていかない部分もある難解な内容で、ベートーヴェンやバッハ、その他について幾つもの篇に分かれている音楽評論です。でも一節だけピンポイントで拾って読めるのが良く、難しいけれど何度も行きつ戻りつ読んでいると、だんだん味がわかってくるスルメのような本です⊂((・x・))⊃。この本の「バッハ」について書かれた項目をふと読みたくなり、本棚の単行本を手に取って読み始めたところ、「あれ?んんん?」と違和感が....... 昔読んで感動したはずの言葉がどこにも見当たりません。はて、おかしいなと思い、もう一冊の古い文庫本の同じ本を探したら、翻訳した方が全く違っていてビックリ('◉⌓◉’)

かつて繰り返し読んで感動した文庫本のバッハの一節に、『バッハの音楽は、「近さの体験」とともに「はるけさを聴く」感覚を織りまぜた音楽』とあります。この「はるけさ」という言葉は、新潮文庫の文庫本で芳賀檀さんという翻訳者が訳された言葉で、バッハの世界を言い得て妙、と感じてお気に入りでした。はるか彼方を見つめた視線を感じる、ということなのでしょう。一方、白水社出版の「音と言葉」という単行本も持っており、こちらは文庫本がボロボロになってきた為、単行本も一冊ストックしておこうと買った本で、芦津丈夫さんの翻訳です。同じ文が、芦津さんの訳だと『「遠聴」と「近覚」とを同時に果たす音楽』となります。どちらがピッタリするかは人によって違うと思いますが、フルトヴェングラーの言葉は特に難航されたのだろうと想像されます。

バッハの音楽はどこまでも永遠に続くような普遍性があるとよく言われますが、クラヴィーア作品を実際に弾いていても、天に向かって淡々と語りかけるような感覚を覚えます。それはドビュッシーのような浮遊感とは違い、地に足のついた人間の感情が根底に存在し、ドラマティックです。しかしそれはベートーヴェンやモーツァルトのような人間臭さとは違い、まるで歴史家が史実を語っているような感覚に陥ることが良くあります。史実を語るような作品としてもマタイ受難曲やヨハネ受難曲などがあり、マタイ受難曲の有名なアルトのアリアなどは何度聴いても心を揺さぶられますが、クラヴィーア作品などでも、地平線の彼方に視線が向いているような感じを受けます。そこがバッハの一番好きなところなのですが...... これがベートーヴェンだと「ここに向かって進んで行くぞ!」という強い意志や方向性があり、モーツァルトだと「こっちに行くかと思ったらあっちに行ったり」と多重人格のように気分屋さんだったり.....♪(´ε` )でもタイムマシンに乗って過去の人物に一人だけ会いに行けるとしたら、私は間違いなくJ.S.バッハさんだなぁ......☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
                          


            
                 
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2025年03月10日 12:02

東野圭吾「架空犯」

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小さい頃から読書好きでよく図書館に通っていましたが、中でもミステリー小説のジャンルはシャーロック・ホームズ、アルセーヌ・ルパン、エドガー・アラン・ポー、松本清張、横溝正史、藤原伊織、宮部みゆき、乃南アサなど繰り返し読んできました。最近はなかなか図書館に通えていませんが、代わりに本屋さんに行って本を物色したり、電子本も便利だなぁと傾倒しつつあります。実は電子本は出始めた当初、「本は紙で読むべし!という信念と昔からの習慣に基づき、断固として電子本は買わない派でした。しかし電子本は紙の本に比べて持ち運びの必要なし、ダブル読み(2冊を同時並行して読む)でも重さゼロ、旅先に何冊でも持っていけて、スマホやiPadのクラウドに何十冊どころか数百冊でも入れておけます。スマホとiPadで共有し、途中までスマホで読んで、その先をiPadで読む、なんてこともできちゃう。おまけに字の大きさを自由に変えられるのが何とも楽で、寝る寸前の暗がりでもスマホの明かりで読めてしまう、なーんてことを覚えると、最近は電子本びいきになりつつあります。

そう言えばコンサートの舞台でも、電子楽譜が台頭してきています。時代は変わるものですね。iPadに大量の楽譜を入れ、それをピロっとめくって演奏するスタイルです。フルート界のスーパースターのパユなんて、iPadの楽譜をめくるスイッチを足でチョンと押すスタイルをかなり前から実行しています。最近の若い方は、ピアノ伴奏などでiPadを使う方も増えてきました。ただ、ピアニストの場合、左右の足で2つないし3つのペダルを使うわけで、これにiPadのスイッチとなるとねぇ.....足でスイッチを押して楽譜をめくる時代が来ようとは思いませんでしたが、以前「徹子の部屋」で作曲家の岩城太郎さん(高校の先輩)がそんな事ができるようにしたいんだ、と言っていたのを思い出しました。ただ、ピアノ譜は単旋律ではないので音符が多く、めくるタイミングがすぐ来るし、めくり損なったら.....と考えただけで恐ろしい悪夢を見そうです(笑)だってiPadは、フリーズという状態も起こりうるわけで......iPadで演奏している音楽家は皆さん勇気があるなぁ.....

ただ、こんな電子化の時代に至っても、人気作家の東野圭吾さんは、電子本に反対?、或いはお嫌い?なのか、或いは出版社の策略か?、どうしても書き下ろし作を電子本にしてくれません( ´Д`) 今、どこの本屋さんでも一番目立つ場所に輝かしく飾ってあるミステリー小説の「架空犯」。店頭でこの本を見るたび、欲しいなぁ、読みたいなぁ、でも分厚くて重そうよねぇ...と迷いつつ、やっぱり文庫本になるまで待とう!と後ろ髪を引かれながら帰っていたのですが..... いつ文庫本になるかもわからない訳で......何度か本屋でこの本を横目で睨むうち、とうとう欲求に負けて買ってしまいましたo(≧▽≦)o 家の本棚はパンク状態ですが..... でもこの小説、面白くて読み始めたら止まりません。先を読み進める時間を確保するべく、夕食のおかずを手抜きにし、夜更かしを続け.....  読破しました♪( ´▽`)  さて、もう一度じっくり時間をかけて読み直すか、それとも違う作品に突入するか......と考える時間も楽しいものです。
                          


            
                 
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2025年02月26日 22:45

アレクサンドル・タローのバッハCD

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昨年行ったアレクサンドル・タロー(ピアノ)とジャン=ギアン・ケラス(チェロ)の演奏会で買ったCDが最近とてもお気に入りです。アレクサンドル・タローのピアノソロのCDで、全てJ.S.バッハの曲ばかり、タロー編曲による曲も多く、原曲のジャンルも幅広いものになっています。このCD、冒頭から心に染み入るように美しく、まるで天上の音楽です。伸びやかで、自由に羽搏くような自由さと潤いに満ち、以前覚えた「はるけさ」という言葉が似合います。この「はるけさ」という言葉は、愛読書のフルトヴェングラーの「音と言葉」という本で覚えた、バッハの本質について書かれた記述の中の一節です。高校生の頃に初めて読んだ時、なんてピッタリな言葉かしらん♪( ´θ`)と嬉しくなり、以来お気に入りの言葉になりました。

このCDを聴いていたら、精神安定剤にしている教会カンタータBWV182の中の数曲とか、自分で編曲できたらなぁ......_:(´ཀ`):と思ったりもするのですが、こればかりはうーん何とも.......(˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ 作曲家と違ってこういう時に使えないのがピアノ科なのでして...... もしスコアから頑張ってアレンジできたとしても、いざリサイタルで弾くとなると、編曲⚪︎⚪︎⚪︎と名前を出すなんて恐ろしい事はとてもとても......(˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ といって誰か作曲家に頼むにしても、バッハをちゃんと研究している方でないとなかなか難しく....この企画は葬り去るしかありません(笑)

バッハが生涯で作曲した曲は大変な数で、カンタータだけでも200曲以上だったかな? 高校時代の恩師で芸大の作曲科出身の先生がバッハ大好き人間で、それがカンタータに出会ったきっかけでした。この先生がご自宅で開かれていた教会カンタータのレクチャーに何度となく通ったのを思い出します。小さい頃からバッハは好きでしたが、この先生にマタイ受難曲の色々な場面の説明やら、カンタータの魅力を教わってさらにバッハ好きに......( ´ ▽ ` )。高2の時の学園祭の演奏会では、伴奏法の授業で使っていたチェンバロを借りて、2本のヴァイオリンのための協奏曲を友人2人と演奏しました。あれは練習楽しかったなぁ.....ただ.......( T_T) !!本番の演奏は悲しい結果となりました。チェンバロという楽器、これは古楽器なので、現代の楽器と対等に演奏できるものではないのです。チェンバロの置いてある楽器庫で練習していた時はわからなかったのですが、良く響く演奏会ホールに出した途端、チェンバロの音はヴァイオリン2本の音に完全にかき消され、ほとんど聞こえなかったそうです。経験の浅い未熟な高校生ならではの出来事でした(笑)苦い思い出になりましたが、なかなかチェンバロなんて触れないので良い経験させてもらったなぁ....  社会人になってチェンバロという楽器を少し勉強し、ピアノでの演奏にも繋がっています。これも元を辿れば、高校の伴奏法の試験でチェンバロを使って古楽器の先生(通称ゴッツ)と演奏したバッハのフルートソナタでした。そして更に、そのフルートソナタが演奏したいなぁと思っていたらフルートの今の相棒に巡り合い.....人生、いろいろと数珠繋ぎになるものですね.....
                          


            
                 
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2025年02月05日 23:22

京都・奈良 初旅

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明けましておめでとうございます。年末年始に京都奈良で初詣や古寺巡りをしてきました。京都の晴明神社や京都御所、梨木神社、奈良では大好きな秋篠寺、唐招提寺、新薬師寺、東大寺に行き、悠久の歴史を感じる時間を過ごしました。晴明神社は、去年の大河ドラマ「光る君へ」でも登場した安倍晴明が祀られた神社で、鳥居に陰陽師のトレードマークの星型が付いており、お守りやおみくじにも同じく星型がありました。映画「陰陽師」で主演を務められた野村萬斎さんや、陰陽師の振り付けで金メダルを取られた羽生結弦さんもこちらでご祈祷を受けられたようです。京都御所が近かったので散歩をしようと立ち寄ったら、あまりに広くてびっくり\(( °ω° ))/  紫式部が源氏物語を書いていた時代、ここを牛車が行き来していた時代にタイムスリップできました。

奈良では唐招提寺に行き、大好きな千手観音像を拝んで来ました。お正月の三が日だけ無料で配って頂ける千手観音様の小さなお守りを頂けました。手が本当に1000本近くあり、修復の際はとてつもなく大変だったそうです。千手観音像にも色々ありますが、こちらの像は大きくて少し俯き加減、見ていると静かな気持ちになります。境内の御影堂には、東山魁夷画伯の襖絵がありますが、こちらは鑑真の命日前後だけご開帳になるので、普段は見られません。以前、ご開帳になる日に観に行ったことがありましたが、これは日本画好きには一生に一度、必見です。画伯が精魂込めて描いた数十枚の絵で、美しい岩絵具独特の色で描かれた雄大な海、深い山林が描かれたものを、来場者は膝をついて間近でにじり寄りながら見ていきます。


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唐招提寺から車で20分ほどの所に秋篠寺があり、こちらには日本で唯一存在する芸術の神様の仏像「伎芸天」があります。芸術に関わる者としては奈良に行ったら行かなければなりません。しなやかでふっくらとし、ほのかに色香が漂う仏像で、大変美しい仏像です。お正月だけ許されている境内の鐘をつき、びっしりと生えた苔の庭に佇んでいると静かな気持ちになれます。奈良は、東大寺や春日大社、薬師寺などの大きなお寺や神社以外は、お正月でも人混みにならず、とても静かにゆったりと過ごせます。

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とは言え、お正月に奈良に来て東大寺の大仏様にお詣りしない訳にも行かないので(笑)、東大寺にもお詣りして来ました。何度行っても、下から見上げる南大門の高さに驚嘆し、運慶や快慶らによって造られた南大門の阿形像、吽形像に見惚れ、大仏様の大きさに圧倒されます。ここから春日大社の方に斜めに歩いていくと、春日大社の本殿の手前から分かれる昔ながらの散歩道があり、こちらを通って新薬師寺に行きました。奈良には数十の古い散歩道があり、山の辺の道、滝坂の道、ささやきの路、などと名前が付いています。今回はあまり時間がなかったので、短い「中の禰宜道」を散歩しながら新薬師寺へ向かいました。「中の禰宜道」は短い散歩道ですが、なかなか風情もあり、森林や木の根に囲まれています。春日大社からショートカットして新薬師寺に辿り着く道です。新薬師寺は、小さいながらも心落ち着くお寺で、日本最古の十二神将像があります。薬師如来像をぐるりと十二神将が取り囲み、回って参拝します。このお寺が登場する、松本清張の「球形の荒野」という小説が好きで何度も読みました。松本清張さんの小説は学生時代にハマりにハマって、60作ほど読んだ記憶がありますが、中でも一番好きなものが、奈良が舞台になった「球形の荒野」です。松本清張さんも古寺巡りが好きだったそうで、各地のお寺や神社が小説に出てきます。
奈良から東京に戻るといつも、行って来たばかりなのにあぁまた奈良に行きたい.....と思うのが自分でおかしくなりますが、また来年も訪ねたいと思います。

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2025年01月06日 13:02

凪良ゆう「私の美しい庭」

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ちょっとほんわかした読み物が読みたくなり、凪良ゆうさんの「私の美しい庭」を読みました。心がふわっと解放され優しい気持ちになれる本でした。読み始めは軽やかなタッチですが、だんだんと内容が濃くなり、人の生き様や心の機微が葛藤が描かれています。クスッとなったり、こういう事あるよね、と共感したり。人の心というのは不思議なものですね。何かに対してで怒ったり悲しんだり笑ったりする事が、時が経つにつれ変化して全く違う感情に化けたりします。物の見え方がだんだん変化するのは、心が自由で変幻自在なものである証拠ですが、自分で自分の心の変化が面白いなぁと感じることがあります。逆にひょんなことで心が束縛されることもありますね。そんな諸々を考えさせられた本でした。

タイトルにある「美しい庭」。実際に育てる土の庭、ベランダガーデン、或いは人の心にある幻影を意味しているのかもしれませんが、緑や花を見ると癒されますね♪(´ε` ) 去年までベランダガーデンでゴーヤやバジルを育てていましたが、住まいが変わってからベランダがまだ手付かずです。シェフレラという観葉植物を育てていますが、観葉植物なので成長は遅いだろうと思いきや、夏にどんどん葉が増え、早くも鉢が狭くなりそうな......(>人<;) 気に入った柄の鉢なのでもう少し頑張って欲しいところです(笑)北海道のガーデン巡り、来年は行きたいものです( ˊ̱˂˃ˋ̱ )



      

                          


            
                 
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2024年10月30日 22:08

小説「1Q84]

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自宅の本棚を整理していて、さてこの本はどうしよう、本棚に全部入りきらないし、電子本も出ているし....._:(´ཀ`):と悩ましい選択を迫られる中、以前買った話題の本を見つけました。村上春樹さんの「1Q84」です。この本は発売当初、話題になったのを記憶しています。冒頭にヤナーチェク作曲の「シンフォニエッタ」という音楽がある場面で出てきますが、音楽関係の友人と「ヤナーチェクのシンフォニエッタって知ってる?」という会話が飛び交いました。村上春樹さんは音楽に相当お詳しいのでしょう。小説の節々に音楽の専門的要素が出てきます。この本をふと手にし、買ったのに読んでいなかったなぁと気になって読み始めたら、独特の世界に引き摺り込まれてしまいました。紙の本で1巻の前篇しか持っていなかった為、文庫本6冊分の合本版の電子本を購入してiPadで読み進めたらなんと長いこと!ようやく読破しました╰(*´︶`*)╯ 電子本は以前は少し抵抗があったのですが、両手が空いて腕組みしながらでも読める上、どこに持ち運ぶにも重くない、文字の大きさも調整でき、こちらの方が楽だわぁ....(^◇^;)となりつつあります。

「1Q84」、個人的には好きなタイプの小説ではなく、人に勧められるか?と言われても難しいものがありますが、読み始めたら止まらなくなり、また構成力の巧みさに圧倒される作品でした。小説は作家の頭の中で起こる想像の物語ですが、こんな世界が世の中に実はあったりして?.......とリアル感さえ感じます。

読書後、人と人の縁、というものを考えさせられました。一口に縁といっても様々ですが、人生の中でその人の一生を左右する出会い、というものが時にあります。今は音信不通でも、その人に出会わなかったら今の自分は無かっただろう、と影響を受けた人。そういう出会いは、心の奥底にズシンと一生棲みつくものです。既に亡くなった過去の芸術家から多大な影響を受けることもしばしばです。人との出会いは、神様がどのようにして引き合わせているのかわかりませんが、会うべくして会うこともあるのでしょう。

京都のあるお寺の高名なお坊様の言葉に「座っていても世界が見える人がいる。世界中飛びまわっていても自分さえ見えない人がいる」となかなか痛烈な言葉があります。世界が見えるところまでは無理としても、人の本質や物事がよく見える人間になりたいものです。読書は、その世界にどっぷり浸って想像力を広げたり、ゆっくりものを考える時間でもありますが、そこから何を読み取るか?、物事の本質を見極める訓練をしているような面もありますね.....

最近、読書時間にお気に入りの飲み物があります。「カフェロワイヤル」( ^ω^ )。 アルコール分微量のカクテルです。コーヒーを入れたカップに、ロワイヤル用のスプーンを置き、スプーンの中にブラウンシュガーとブランデーを入れて火をつけます。ブランデーがフランベされて青い小さな炎となり、シュガーが溶け出します。ほんのり甘く、酔うようなアルコール度数でもなく、雰囲気もあって良い感じ。シュガー無しのブランデーだけでも美味しく飲めます。夜、照明を落とすと青い炎が良く見えておすすめです♪(´ε` )
                     


            
                 
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2024年10月03日 23:10

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