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大河ドラマ「光る君へ」テーマ音楽

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時代劇好きで大河ドラマは良く見ていますが、現在放映中の「光る君へ」も毎週楽しみにしています。このドラマのテーマ音楽は、冬野ユミさんという女性の作曲家の書かれたピアノ協奏曲ですが、聴く度にラフマニノフのピアノ協奏曲が思い起こされてしまいます。毎週「あぁ〜ラフマニノフのピアノ協奏曲みたいだわぁ♪(´ε` )」とほくそ笑んでいます。もちろんラフマニノフの曲とは全く別物なのですが、華やかでドラマティック、繊細でロマンティック性もあり、特に最後のコーダの部分、ピアノが高音部から両手の和音で「ジャカジャカジャカ〜」と一気に降りてきて、オーケストラが「ジャンジャンッ! ジャンジャンッ!」と終わる部分など、ラフマニノフの匂いがします。テーマ音楽の楽譜を見たことはありませんが、ピアノ譜はとても難しそう〜( ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

今週5月26日(日)の放送の後半、主人公のまひろと藤原道長のラブシーンで使われた音楽は特に、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の第2楽章のように聴こえました(*´◒`*)その部分を聴いて、あぁ〜やはりこれはラフマニノフを意識して書かれているに違いない....と確信してしまいました。最近のNHKは以前よりも大胆になってきて、大河ドラマ史上、非常に珍しいキスシーンo(≧▽≦)o でしたが、そういう場面の音楽は大事ですよね.....(笑)

今回の「光る君へ」は平安時代の設定なので衣装も雅で美しく、ヒロインの紫式部(まひろ)と藤原道長との関係も濃厚に描かれてロマンティックな場面も多いので、女性に人気のようです。戦国時代の武将のような勇猛果敢さや合戦シーンこそありませんが、朝廷内での政権争いの様や、歴史には付きもののブラックな部分もわかりやすく描かれており、歴史ドラマならではの内容の濃さを堪能しています。しかしあの十二単、一体何キロあるのでしょう?あれを毎日着て生活していたなんて、歩くだけで重労働のような..... お手洗いは一体どうするのかしらん(・・?)

このドラマに感化され、登場人物の一人、清少納言の枕草子をちょこちょこ読んでいますが、パッと開けたページをちょっと読んでも面白く、楽しい読み物です。もっとも現代語訳と一緒に読まないとわかりかねますが......(>人<;)
枕草子:第六十四段「草の花はススキが一番」で、「夕顔は花の形も朝顔に似て、朝顔、夕顔と続けていうようなしゃれた花の姿なのに、あの実と言ったらもう、ぶち壊しだ。なんであんなに不恰好に育ち過ぎてしまったのだろう」とあったので夕顔の実の写真を調べてみたら、吹き出してしまいました(笑)確かにねぇ..... 白く優雅な夕顔の花とは雰囲気が相反する感じで....(^。^) ドラマも後半にさしかかる頃なので、紫式部が源氏物語を書き始めるシーンが楽しみです。そろそろ「あさきゆめみし」を引っ張り出して読み直そうかしらん?

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2024年05月30日 12:12

遠藤周作「深い河」

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家の本の整理をしていたら、ふと遠藤周作の小説「深い河」が目に留まり読んでみました。はるか以前に遠藤周作さんの本を数冊読みましたが、時を経てまた読むと違った印象に感じます。数人の登場人物の生き様や生き方が描かれ、それぞれの人生の意味や苦悩を見せられながら、読者にじんわりと問いかけてくる感がありました。登場人物たちがインドへ旅し、ガンジス河にたどり着くのですが、文化や宗教や価値観の違い、貧富の差など、平穏な生活とは異なる世界が描かれ、この世の理不尽さや生きる意味を突きつけられるズシンと重みのある小説でした。久しぶりに重量級の小説を読んだので、色々と考えさせられてしまいます(( _ _ )) インドへは行ったことがありませんが、ガンジス河の光景を現実に目の当たりにしたらどう感じるのだろう?と自問自答してしまいます...d( ̄  ̄)

遠藤周作さんの小説でもう一つ、強烈な記憶が残る作品が「沈黙」でした。これも若い頃に読んだものですが、作曲家の松村禎三さんがオペラ化し、その初演を観に行った時のことが鮮明に蘇ります。「沈黙」は、キリスト教の弾圧を通して神の存在意義が問われるような非常に重い内容で、読んだ当時、胸が苦しくなるように感じた小説でした。その小説を元に、松村禎三さんが長い年月をかけて練りに練って作曲されたオペラ「沈黙」も、小説の内容をよりリアルに音楽で感じさせられる作品でした。初演の後、舞台に集中しすぎたのか、若かりし身のひ弱だったせいか、とても疲れて帰宅したのを覚えています。

オペラ「沈黙」は、その後も何度か上演されているようですが、時間が経った今、もう一度観たらどう感じるのだろう?と、ふと観たくなりました。

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2024年05月15日 23:35

芝木好子「光琳の櫛」

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芝木好子さんという女流作家の小説が好きで、数年ごとに幾度も繰り返し読んでいる本があります。芝木好子さんは、芸術に携わる人を描いた作品が非常に多く、日本の伝統美の世界を担っている職人さん、日本画家、華道家、陶芸家、染色家、芸術的なものをこよなく愛するコレクターなどをモデルにした、いわば芸術オタク気質の作家さんです。少し前の世代の作家さんのせいか、今は本屋さんの店頭に並んでおらず、古本屋さんでしか売っていない本も多いのが寂しいところです。ただ最近、昔の本も電子化されつつある時代なので、電子化してくれないかしらん?と熱望しています♪(´ε` )

江戸時代の文化で広がった女性の櫛は、当時、芸術的な作品も多数作られました。「光琳の櫛」という小説は、尾形光琳の櫛に出会うまでの櫛コレクターの女性が主人公ですが、この小説から色々な江戸時代の文化に触れることができ、源氏物語、伊勢物語、あるいは尾形光琳、原羊遊斎(蒔絵師)の世界が垣間見え、なかなか楽しいです。

20年以上前でしょうか、たまたま職場の交流会で行った奥多摩の「櫛かんざし美術館」で、この小説に描かれている櫛たちが展示されているのを見て非常にびっくりした('◉⌓◉’)、という体験をしました。小説に登場する芸術的な櫛たちが実際に目の前に現れたのですから、何だか狐につままれたような心地がしたのを覚えていますϵ( 'Θ' )϶

それ以後、櫛かんざし美術館のカタログを横に置き、「光琳の櫛」を読み進めながら、小説で描写されている櫛の写真をカタログから探し出し、「あ〜これだこれだ......」とリアルに小説を体験する遊びをするのが、数年ごとの癖になっています(^。^)  なかなかこんな事ができる小説は他にありません。蝶のコレクターの「黄色い皇帝」という小説でも、この遊びを実施するべく、世界の蝶🦋のカタログを片手に、この描写の蝶はどれかしらん?などと探して読みながら、その蝶が空に舞う姿を空想しています(^ー^)

小説に描かれた世界を体験する、映画のロケ地を巡る、これらは演奏とも似ている気がします。楽譜の奥に描かれた世界を想像して表現するのが演奏ですが、リアルに感じられてこそ、より自分の世界を体現するものになリますね.......



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2024年04月04日 11:02

小説&映画「ある男」

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以前、平野啓一郎さんの「ある男」という本を読み、それまであまり読んだ事がない内容でズシーンと来るものがあり、印象に残っています。この小説が映画化された当時、映画館で観ましたが、昨年3月の日本アカデミー賞では最優秀作品賞をはじめ、賞を総なめにしました。小説の中身や良さが損なわれない映像作品になっていると思います。最近その映画がwowowでも放映され、再度観てみました。考えさせられる内容や社会問題が絡み合っている作品ですが、こんな事が起こりうるのだろうか....と思う反面、いや、もしかして本当にあるのかも.....という説得力があります。

平野啓一郎さんは好きな小説家の一人でいくつか作品を読んでいますが、若干23歳で芥川賞を取られた作家さんです。一体この人はどういう育ち方をしたのだろうか?と、凡人では想像もつかない宇宙が頭の中にある方に思われます.....(-.-;) 芥川賞の「日蝕」他2作がロマンティック3部作の第1期、続いて第2期、第3期.....と時代の変遷があり、どんどん殻をぶち破って新しい世界へと発展していく作家さんで、ご自身を非常に客観視しておられる方のように思います。

画家も音楽家もそうですが、芸術家は、1つ良い作品を生み出せたとしても、それを自身で壊して新たな境地を切り開いていかないと、マンネリになってしまったり、それ以上に良いものが生み出せなくなる面があるかと思います。それまで生み出した作品と全く違うものを次々に創ることが芸術の奥深さに繋がるわけですが、私の好きな日本画家の速水御舟なども、若い時の作品と歳を経てからの作品が全く違い、驚くばかりです。ベートーヴェンも初期、中期、後期と、作品の中身がまるで変わっていきますね.....

以前、銀座のある画廊のオーナーのご主人と1時間ほど、偶然立ち話をした事がありました。ご主人曰く「画家は1点、優れた評価の絵を描くと、同じようなものをまた描こうとしたり、自身の絵をお手本にする意識が生まれて、伸び悩んで新しい絵が描けなくなることがある」のだそうです。感性の泉が常に豊かに水をたたえていないと、イマジネーションやインスピレーションのような危ういものは枯渇してしまうのかもしれません。日常的に何かに感動したり、自然に触れたり、旅先で驚きを覚えたり、本を読んだり....といった体験が、感受性を刺激する要素になるのだと思います。歳をとっても、いつまでも若々しい感受性を持ち続けたいものです......

                          


            
                 
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2024年01月22日 00:01

調性の色

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ショパンのノクターンに挑戦する生徒さんに、さてどのノクターンが良いかと考えていた時のことです。以前、「戦場のピアニスト」という映画で一躍、有名になった遺作の嬰ハ短調が良いかな....と楽譜を見ていました。ただこの曲、#️⃣シャープが4つなので譜読み大丈夫かな?、半音上げると♭フラット1つなんだけどね....と思いながら、ふと遊びでニ短調に移調して弾いてみました。♭フラット1つになると譜読みは簡単になりますが、なんとまぁ緊張感のない腑抜けた感じになることでしょう....( ´Д`)y━・~~おまけに原曲の切々とした悲壮感漂う内容が、なんちゃって絶望感Σ('◉⌓◉’)のように嘘っぽくなる感じさえします。作曲家にとって調性がどういう感覚で生まれるものなのか?、という疑問は長年の私の謎でもあり、非常に興味があります。楽譜は作曲家のイメージした調性で書かれており、移調して弾くことは伴奏以外では殆どありませんが、違う調で弾いてみるとピタッと来ないから不思議です。

数年前、友人の作曲家に、メロディの調性はどうやって決まるのか?と尋ねたことがありました。メロディが浮かんだとして、それを何調にするのかどうやって決めるの?、と尋ねたところ、「メロディが浮かんだ瞬間、もう調性って決まってるんだよね」と答えが返ってきて、へぇ〜そうなんだ.....W(`0`)Wと驚いた記憶があります。他の作曲家も皆そうなのかしらん?ピアノ科の私は作曲家の友人が殆どおらず、こんな話を他にも色々聞いてみたいのですが、なかなか機会がありません。

作曲家の中には、調性が色になって見える現象「色聴」を持っている人がいて、そういう人は調性が色として見えるようです。そんな事を考えていたら、以前読んだ本にギョッとするようなことが書かれていたのを思い出し、吉松隆さんの本を引っ張り出してみました。その本で、色調を持つ作曲家が何色に見えるかが紹介されたページに、リムスキー=コルサコフはハ長調が白、ヘ長調が緑、等々とあり、なんとスクリャービンはハ長調が「赤🟥」に見えるんですって!! うーん、ハ長調が赤なんて.....( ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾  私にははっきりした色聴はありませんが、どちらかと言うと赤っぽいのはニ短調で、ワインレッドかボルドーかしら? スクリャービンときたらト長調もオレンジ色!と来ました。私は空色に感じますが.....(>人<;)私の好きなブルーグレー色は、一体何調に見えることやら.......

ハ長調が赤に見える人が作った曲を、白にしか見えない人が弾くんだから困っちゃう....と思いますが、スクリャービンは大好きな作曲家の一人です。以前のリサイタルで、ピアノソナタ第2番、第3番を弾きましたが、どちらも大好きな曲です。私にはハ長調=赤というのは全くもって理解不能ですが、2番のソナタを弾いている時は目の前に海や空の風景が広がり、3番ソナタでは意思や感情や情熱を感じます。音楽の世界はまだまだ未知なことばかりです。



                          


            
                 
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2024年01月12日 00:02

鞍馬寺から貴船神社へ

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明けましておめでとうございます。年の瀬に京都や奈良の古寺に行き、静かな時間を過ごしてきました。京都や奈良は、初詣で賑わう神社はかなりの人混みとなりますが、日にちを少しずらしたり、ちょっと離れた古寺は途端に静かになり、凛とした空気になります。この非日常的な空気感は、煩雑な日常生活から暫し離れて静かな気持ちになり、心をリセットできます。

今回は、京都の鞍馬寺から貴船神社、奈良の石上神宮から山の辺の道(長岳寺まで)、東大寺、唐招提寺、秋篠寺に行ってきました。まず京都の鞍馬寺から貴船神社をご紹介します。
鞍馬寺は、源義経が若い頃に修行した場所として有名ですが、修行場だけあって結構な山越えでした。叡山電車のくらま駅からケーブルカーを使わないルートを選ぶと、由岐神社(ゆきじんじゃ)が荘厳に現れ、更に続く参道が、清少納言が枕草子で書いている九十九折り「近うて遠きもの くらまのつづら折り」となります。清少納言の時代は、一体どういう服装であの九十九折りを登ったのでしょうか?登山用のズボンとウォーキングシューズでもなかなか大変なのに....  

この鞍馬寺は、紫式部の書いた源氏物語にも登場します。紫の上が少女の頃に光源氏と初めて出会った寺として描かれており、感慨深いものがありました。源氏物語は大好きな物語で、何度も読みました。と言っても、古典をきちんと読んだのではなく、「あさきゆめみし」というコミックをセット買いしたものです。このコミック、非常に勉強になる上に、楽しく源氏物語が読める優れものです。

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本殿金堂に辿り着くと、その先は霊宝殿、木の根道、不動堂、奥の院魔王殿、と山道を登り下りするのですが、上りより下りが足に来ます( ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ だらしないことに貴船神社に到着した頃には膝が笑っていました(笑)義経は、この山道を毎日、夜に奥の院まで出かけて兵法修行をしたそうで、強くなるわけですねぇ。壇ノ浦の八艘飛びや、一ノ谷・ひよどり越の逆落としなど、運動神経や奇襲のひらめきが頭抜けていたことは有名ですが、でも、ふと、家来達はそんな運動神経の持ち主ばかりじゃなかったのでは....?などと思ってしまいます....( ̄  ̄)  義経の下についた家来たちも、さぞ死ぬ思いだったでしょうねぇ...... 昔の人はすごいです。

次の日、足はパンパンになりましたが、日本史や源氏物語、枕草子などゆかりの地を巡る旅は楽しいものがあります。御朱印をご紹介します。

鞍馬寺 IMG_5565_コピー   貴船神社 IMG_5567_コピー



                          


            
                 
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2024年01月04日 23:05

くるみ割り人形

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師走に入り、今年も残り1ヶ月ですが、この頃になると街はクリスマス色になり、そこかしこでクリスマスの音楽を耳にします。その調べやイルミネーションに影響されて、この時期に毎年恒例で観たくなるものが幾つかあります。バレエ「くるみ割り人形」と、クリスマス映画です。小さい時、3歳からピアノを始めましたが、同時にバレエも習い始め、バレエは中1までの10年お稽古に通っていました。子供の時に覚えたものというのは恐ろしいほど身体にしみ込むものであり、バレエのポジションやパ(バレエの動き)は今でも全て覚えています。今はもう踊れませんが(*^^*)、たまにバレエのビデオを観て楽しんでいます。「ラ・バヤデール」「眠れる森の美女」ほか、様々な演目があリますが、クリスマスの頃にいつも引っ張り出すのが「くるみ割り人形」です。世界の名だたるバレエ団のくるみ割り人形は、振付や演出がそれぞれ違い、趣向を凝らしていますが、一番のお気に入りは英国ロイヤルバレエ団のピーター・ライト版で、吉田都さんが金平糖を踊っています。演出がファンタスティックで夢があり、吉田都さんのパドドゥは優雅さを極めた絶品で、体重を感じさせない超絶技は何度観ても堪能できます。

くるみ割り人形は、子供の頃にバレエの発表会で踊っていたこともあって愛着が強く、個人的お気に入りシーンは、1幕のコロンビーヌ(人形の踊り)、真夜中12時にクリスマスツリーが徐々に巨大化するところ、雪の精のシーン、第2幕では、やはり見せ場の金平糖、そしてアラビアの踊り、こんなところでしょうか( ´∀`)

バレエは音楽とも深い関わりがありますが、バレエ音楽の傑作と言えば、ロシアのチャイコフスキーの3大バレエ(白鳥の湖、眠れる森の美女、くるみ割り)の他、ストラヴィンスキーの「春の祭典」「火の鳥」、プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」、フランスのラヴェルの「ダフニスとクロエ」などもあります。バレエと音楽、両方楽しめるのは贅沢ですね.....

そう言えば、くるみ割り人形で一つ不思議なことがあります。子供の頃に踊った「キャンディーケーキ」という曲が、なぜか世界のバレエ団のくるみ割り人形ではカットされています。これは何故なのでしょう.....ϵ( 'Θ' )϶  英国ロイヤルバレエ団、パリ・オペラ座バレエ団、Kカンパニー、いずれもこの曲をカットしています。ちょっと寂しい.....(>人<;)

そうそう、このくるみ割り人形のお話は、ドイツの作曲家のシューマンが夢中になっていたドイツのE.T.Aホフマンの小説が原作なんですよね..... そうと知らずにホフマンの幻想小説集を読んでいて、あれっ?と大学生の頃に驚いたことがありました。E.T.A.ホフマンの小説の中では、「黄金の壺」が一番好きで何度も読みましたが、幻想小説、そろそろまた読みたくなってきたかも.....( ´∀`)

     


                             


            
                 
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2023年12月03日 11:12

映画「春を背負って」

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日本映画「春を背負って」を観ました。この映画は、笹本稜平さんの「春を背負って」という山岳小説が原作の小説を読み、映画に辿り着きました。山小屋が舞台の小説で、山ならではの危険や苦労、山の美しさなどが描かれています。監督は、木村大作さんという山を撮る第一人者の映画監督です。以前に見て感動した「剱岳 点の記」という映画でも、剱岳の自然の雄大さと凄みのある映像、山と向き合う人間の姿が描かれています。

「春を背負って」は、山小屋を引き継いだ息子が、山の自然と共存しながら、山小屋の運営に苦労しつつ日々生き抜く日常が描かれています。笹本稜平さんという作家は、山を題材にたくさん小説を書かれていて、山に憧れつつもなかなか行けない自身のもどかしさを満たしてくれる小説が多いです。

以前、井上靖さんの「氷壁」を読んで山の世界に憧れ、上高地に何度も足を運んだ時期がありました。雄大な自然に触れ合うと、感性が豊かになって想像力も広がり、エネルギーをもらえます。都会とは別世界の上高地で、大きなリュックを背負った山男山女たちが黙々と早いペースで奥地へ向かうのを目にすると、涸沢小屋まで行って降るような星空を一目見てみたい!!と思うのですが.....唐沢まで河童橋から8時間歩かなければ到達せず、多分実現しなさそうです(´ε` )。せめて映画などで山の光景を楽しみたいと思います。

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2023年10月18日 14:03

ある日のレッスン:ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」

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練馬区上石神井のピアノ教室は今年の11月オープンですが、江戸川区の教室では、以前からレッスンをしています。毎年行っている生徒さん達の発表会に向けて、社会人の生徒さんがラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」の曲を練習してきました。この曲は、フランスの作曲家、モーリス・ラヴェルがピアノのソロ曲として作曲した作品ですが、ラヴェル自身がオーケストレーションしたオーケストラの作品もあり、ボレロと共に大好きな曲の1つです。

「亡き王女のためのパヴァーヌ」は独特の世界観があり、耽美的な作品です。葬送の哀歌ではなく、ラヴェル自身が「昔、スペインの宮廷で小さな王女が踊ったようなパヴァーヌを喚起するものだ」と述べています。美しく優雅な曲ですが、聴くのと弾くのではまるで大違い!実際に弾いてみると、意外に弾きにくく、イメージを自分のものにするのが難しい曲です。技術的には、ある程度すれば弾けるのですが、そこから先、自分が本当に感じるイメージと結びつける作業がなかなか大変です。

2021年に開催したピアノリサイタルで、後半のプログラムをラヴェルで構成し、1曲目に「亡き王女のためのパヴァーヌ」、メインに「クープランの墓」を演奏しました。メインディッシュの前のちょっと凝った美しい前菜のように....と思って「亡き王女のためのパヴァーヌ」の練習を始めたら、独特の世界観に入り込むのが何とも難しく.....(-.-;)  遠い遠い視線の世界観、ゆったりと流れる悠久の時間、古いお城をたっぷりしたドレスで歩く王女の姿.....など、自身の生活とかけ離れ過ぎて想像力で補えず..... ( ´Д`)  なんせ、お城を歩く王女様なんて見たことがないわけで、昔の宮廷を舞台にした映画を観たり、ラヴェルのインスピレーションになったベラスケスの絵画「ラス・メニーナス」をネットで探して見て見たり、お城の写真集を買って見たり.....   ジャンケレヴィッチが書いた「ラヴェル」という音楽専門書を読んだり....  この本は、物凄く中身の濃い本で大変勉強になりましたが難しかったです。

何か他にイメージになるものは?と試行錯誤していた時、ふと思い出した絵本がありました。。その昔、エロール・ル・カインという挿絵画家の絵本が大好きで買い漁ったことがあり、その中の「いばら姫」の挿絵に「あぁこんな感じかしらん?」という絵を見つけました。ピアノを弾く時に楽譜からイメージをどう膨らませるか?は個々の自由なので正解は無いのですが、その時の私には絵本の挿絵と音楽が嵌り、嬉しかったのを覚えています。ラヴェルはおとぎ話が好きで、シェエラザードやマ・メール・ロアなど、おとぎ話の音楽も書いていますしね......

エロール・ル・カインという挿絵画家の絵本は、とても素敵な絵が散りばめられていて、「いばら姫」は、いわゆる「眠りの森の美女」のお話です。他にも、一度見たら忘れられない挿絵の絵本が沢山あるので、ご興味のある方は書店でご覧になってみて下さい。

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2023年09月11日 12:06

おがさわらピアノ教室

【電話番号】 080-8132-4676

【住所】 〒177-0044
東京都練馬区上石神井3丁目

【営業時間】 <レッスン時間>13:00-21:00
<受付時間>11:00-21:00

【定休日】 不定休

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