おがさわらピアノ教室|東京都練馬区

【東京都練馬区】マンツーマンのピアノレッスン 3歳より入会可能です!まずは無料体験レッスンから!

ホームブログ ≫ ある日のレッスン:ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」 ≫

ある日のレッスン:ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」

いばら姫2_コピー
練馬区上石神井のピアノ教室は今年の11月オープンですが、江戸川区の教室では、以前からレッスンをしています。毎年行っている生徒さん達の発表会に向けて、社会人の生徒さんがラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」の曲を練習してきました。この曲は、フランスの作曲家、モーリス・ラヴェルがピアノのソロ曲として作曲した作品ですが、ラヴェル自身がオーケストレーションしたオーケストラの作品もあり、ボレロと共に大好きな曲の1つです。

「亡き王女のためのパヴァーヌ」は独特の世界観があり、耽美的な作品です。葬送の哀歌ではなく、ラヴェル自身が「昔、スペインの宮廷で小さな王女が踊ったようなパヴァーヌを喚起するものだ」と述べています。美しく優雅な曲ですが、聴くのと弾くのではまるで大違い!実際に弾いてみると、意外に弾きにくく、イメージを自分のものにするのが難しい曲です。技術的には、ある程度すれば弾けるのですが、そこから先、自分が本当に感じるイメージと結びつける作業がなかなか大変です。

2021年に開催したピアノリサイタルで、後半のプログラムをラヴェルで構成し、1曲目に「亡き王女のためのパヴァーヌ」、メインに「クープランの墓」を演奏しました。メインディッシュの前のちょっと凝った美しい前菜のように....と思って「亡き王女のためのパヴァーヌ」の練習を始めたら、独特の世界観に入り込むのが何とも難しく.....(-.-;)  遠い遠い視線の世界観、ゆったりと流れる悠久の時間、古いお城をたっぷりしたドレスで歩く王女の姿.....など、自身の生活とかけ離れ過ぎて想像力で補えず..... ( ´Д`)  なんせ、お城を歩く王女様なんて見たことがないわけで、昔の宮廷を舞台にした映画を観たり、ラヴェルのインスピレーションになったベラスケスの絵画「ラス・メニーナス」をネットで探して見て見たり、お城の写真集を買って見たり.....   ジャンケレヴィッチが書いた「ラヴェル」という音楽専門書を読んだり....  この本は、物凄く中身の濃い本で大変勉強になりましたが難しかったです。

何か他にイメージになるものは?と試行錯誤していた時、ふと思い出した絵本がありました。。その昔、エロール・ル・カインという挿絵画家の絵本が大好きで買い漁ったことがあり、その中の「いばら姫」の挿絵に「あぁこんな感じかしらん?」という絵を見つけました。ピアノを弾く時に楽譜からイメージをどう膨らませるか?は個々の自由なので正解は無いのですが、その時の私には絵本の挿絵と音楽が嵌り、嬉しかったのを覚えています。ラヴェルはおとぎ話が好きで、シェエラザードやマ・メール・ロアなど、おとぎ話の音楽も書いていますしね......

エロール・ル・カインという挿絵画家の絵本は、とても素敵な絵が散りばめられていて、「いばら姫」は、いわゆる「眠りの森の美女」のお話です。他にも、一度見たら忘れられない挿絵の絵本が沢山あるので、ご興味のある方は書店でご覧になってみて下さい。

    IMG_5208_コピー      




お問い合わせはこちら
2023年09月11日 12:06

おがさわらピアノ教室

【電話番号】 080-8132-4676

【住所】 〒177-0044
東京都練馬区上石神井3丁目

【営業時間】 <レッスン時間>13:00-20:30
<受付時間>11:00-21:00

【定休日】 不定休

教室概要はこちら

サブメニュー

モバイルサイト

おがさわらピアノ教室スマホサイトQRコード

スマートフォンからの
アクセスはこちら