おがさわらピアノ教室|東京都練馬区

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アンドラーシュ・シフ ピアノリサイタルを聴いて

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所沢のミューズ アークホールで開催されたアンドラーシュ・シフのピアノリサイタルを聴いてきました。以前に数回聴いた事はあれど、ここ数年行っていなかったのですが、久しぶりに行ってびっくり仰天!! 15時に開演した演奏会、終演は何と18:30でした('◉⌓◉’) プログラム曲目は事前に知らされず、当日舞台でシフがマイクで曲名を告げて演奏するスタイルでしたが、開演後、J.S.バッハ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンと6曲弾いて約1時間。てっきり休憩なしの全曲通しスタイルなのかなと思いきや、1時間経ったところでようやく20分休憩に入りました( ̄∇ ̄)   後半はシューベルト、ベートーヴェンで構成され、最後はベートーヴェンの30番のソナタ op.109でした。私にとっては懐かしい30番ソナタ、大学院の修了演奏や初めてのジョイントリサイタルでも演奏した曲です。走馬灯のようにその頃の記憶も一緒に蘇った時間でした。

シフの演奏は全曲を通し、まるで澄み切った湖のほとりに立ち、何も考えずに美しい景色に陶酔しているような錯覚を覚えます。静かで美しく、どこまでも延々と地平線が続いていくような、限りなく美しい世界を見せられている感じ。これだけ楽に何でも弾けたら疲れないだろうなぁ......( ̄∇ ̄)と何とも羨ましい視線を送りながら、3時間聴いても疲れを全く感じない演奏会でした。澄んだ水を飲んでスーッと胃の中に違和感なく吸い込まれていくような、ずうっ〜と聴いていられるピアノ、自分の世界を創り上げ、世界観を貫いた揺るぎないピアニズムです。ただ個人的には、もう少し凹凸がはっきりとした人間臭さがあっても良いかなぁと感じる部分もありました。

約2時間の演目が終了し、満場の拍手に迎えられたアンコールに入ると、「えぇっ〜!」と更に仰天。まるで泉から水が湧き出るように次から次へと繰り広げられ、合計8曲、30分!!そのアンコール曲の中には、私の大好きなブラームスの3つの間奏曲 op.117の第1番 変ホ長調もあり、陶酔してしまいましたが、この曲、本当に難しいのです。限りなく静かで穏やかな、頭の中でつぶやく独り言を音にしたような世界で、その曲の中に真に入り込まないと様にならない作品です。私も憧れる曲の1つで、いつか弾いてみたいなぁ.....と思ってはいるのですけれども...... ( T_T)

そして8曲目の最後のアンコール曲は、何とJ.S.バッハのイタリア協奏曲の第3楽章、と来ましたΣ('◉⌓◉’) イタリア協奏曲は第1楽章はともかく、第3楽章は非常に難しくヒョイヒョイとアンコールで弾くような曲ではありません φ( ̄ー ̄ ) ひゃ〜っ!!と圧巻でした。このシフというピアニスト、72歳でいらっしゃいます。脱帽。
                            
    
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2026年04月06日 23:08

デュオコンサートを終えて

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去る2月27日(金)大泉学園駅前ゆめりあホールにて、「小笠原詠子&窪田恵美デュオコンサート」が無事終了しました。今回のコンサートは全曲ピアノとフルートのデュオでの演奏で、ピアノソロ曲をアレンジした珍しいデュオ編曲版なども織り込んだプログラムでした。ピアノの屋根(ピアノの蓋の部分)を全開にしたフルコンとフルートのバランスは非常に難しく、リハーサルだけでなくゲネプロでも録音を録ってバランスを確かめつつ臨んだ舞台でしたが、ホールの響きにも助けられ、無事に終わってホッと一息(^。^) プログラムにアンケート用紙を挟み込ませて頂きましたが、かなりの数のアンケートを頂き、嬉しい限りです。観客の方の感想というのは非常に参考になり、なるほど〜と納得したりびっくりしたり('◉⌓◉’)、発見が多く、今後の糧にもなる宝物です。アンケートにご協力頂いた皆様、本当にありがとうございましたm(_ _)m

アンケートで「プログラムの中でどの曲が一番良かったか?」という質問では、後半のメインのライネッケの「ウンディーネ」ソナタの票が一番多く、演奏側としてはメイン曲なので納得ですが、何と1票差で日本のメロディ(矢代秋雄 編曲版)という驚きの結果になりました。矢代秋雄さんの編曲が素晴らしく、「荒城の月」「この道」「さくらさくら」が独特の世界観に生まれ変わった故だとも感じます。矢代秋雄さんの曲は、ピアノ協奏曲を昔聴いたことがあるぐらいなのですが、印象深い作品だったと記憶しています。この編曲を依頼したランパルにも感謝感謝!!観客の皆様が聴いたことのあるメロディを芸術的な高みに編曲してくれる、こんな作品もっと他にないかしらん? 

後半最後のメイン曲、ライネッケ作曲「ウンディーネ」は、ドイツの作家フーケの「ウンディーネ(水の精)」の物語の世界観やイメージをライネッケが表現した作品なので、後半の初めにマイクでお話を説明しました。音楽専門の方はいざ知らず、このフルートソナタを知っている観客の方は少ないと思うので、作品の解説や聞きどころをお話しできたのは良かったようで、アンケートにもそのようなお声が多数ありました。

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それはそうと後日、ご来場頂いた生徒さん達のご父兄から一番多かった質問は「緊張されるのですか?」というお声。もちろん、めちゃくちゃ緊張します☆o(≧▽≦)o☆ あの緊張感をもう少し和らげることができたらどんなに良いか......( ´Д`) 緊張しても、日頃の練習の成果で指は動くのですが、心が完全に開放されて弾けたら、もっと自由に羽ばたけるのかしらん?と思うと、まだまだ修行が足りんのだ.....と神様から言われている気がします。そう言えば、本番の舞台でよくある妙な感覚が今回もありました。「今、私、舞台でピアノ弾いてるんだよなぁ....」と幽体離脱した自分の魂が空から自分を見ているような不思議な感覚。あれは何なのでしょう......?( ̄∇ ̄)ともあれ、無事にコンサートが終わり、お世話になった方々に感謝ですm(_ _)m
                            
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2026年03月08日 23:03

ステージリハーサル

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2月27日(金)に大泉学園ゆめりあホールにて開催するデュオコンサートのステージリハーサルに行ってきました。こちらのホールは初めて使用するので、ホールの響きやピアノのタッチ、照明などを確認しながら3時間ほどリハーサルに臨みました。
普段、自宅のピアノはスタインウェイM型の為、フルコンサートピアノ(フルコン)は久しぶりです。ピアニストだけは自分の楽器をステージに持ち込めないのが苦労するところで、調律によっても全く変わるし、慣れた自分の楽器を使える人がうらやましい( ˊ̱˂˃ˋ̱ ) プレトニョフぐらいになると自分のピアノを持ち込むようですが、それは天上の世界のピアニストのみですねぇ。まぁ3メートル近くもあるフルコンを自宅に置ける訳もありませんが......(笑)

フルコンは弦が長いので巻線の低音部がすごい威力、モーツァルトをフルーティストと一緒に演奏するとなると、かなりバランスに気を使います。大好きで尊敬する室内楽のスペシャリスト、エリック・ル・サージュ(ピアニスト)がパユ(フルーティスト)と演奏する時なんて、フルコンでいとも簡単にやわらか〜いppを奏でていますが......ピアノは一人で弾く方が多い楽器ですが、他の楽器の方と勉強すると勉強になる上、ピアノという楽器がいかに強い楽器であることを感じさせられます。大体、楽器の大きさがとてつもなく違いすぎるので当たり前と言ったら当たり前なのですが......Σ('◉⌓◉’)
ホールでフルコンを弾くと、いつも思う事があります。普段、国産の中型車を運転している人間が、ステージの時だけフェラーリとか大型ベンツを乗りこなすような感覚!!だって全くエンジンが違うんですもの!普段磨いている運転技術で何とか乗りこなす感じᕦ(ò_óˇ)ᕤ  少し弾いているとだんだん運転に慣れて自分の音になってくるのですが、自宅に帰って録音を聴くと、「うーん、ここは大きすぎ!!ここはもっと柔らかい音色にしなきゃ.....」と課題満載ですo(≧▽≦)o  とは言え、やはりステージで弾くととても気持ちよく、自宅では苦労していたイメージがパッと掴めたりすることもありました。本番までもう少し。ステージで自分のイメージ通りの音楽が表現できますように!

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2026年02月12日 23:12

デュオコンサートのお知らせ

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来年2月27日(金)に大泉学園駅前のゆめりあホールにて、ピアノとフルートのデュオコンサートを開催する予定です。演奏はフルートは窪田恵美さん、ピアノは小笠原詠子でお送りします。この一年半、選曲に苦労しながら練習を重ねてきました。フルートはロマン派の作品が少なく、色々な曲を譜読みして練習してみては、やはりこれはピタッと来ない、と試行錯誤して、ようやく曲が決まりました。モーツァルトのロンドに始まり、きらきら星変奏曲(ママ聞いてちょうだいの主題による変奏曲)、シューマンの幻想小曲集op.73、メンデルスゾーンのロンド・カプリッチョーソが前半、後半は「荒城の月」「この道」「さくらさくら」の日本の作品3曲と、ライネッケのソナタ「ウンディーネ」です。

モーツァルトのロンドでさらりと始まり、きらきら星の歌としてよく知られる変奏曲までは前菜、と言ったところでしょうか。シューマンの幻想小曲集は、スーパースターのフルーティストのエマニュエル・パユのCD録音を聞いて、おぉ!これは深みのあるドイツロマン派らしい曲を見つけた!と思って取り組みました。3曲で構成され、1曲目は濃厚に始まり、2曲目は溌剌と明るく、3曲目は躍動感に溢れます。元はクラリネットとピアノの為の曲ですが、フルートでも素敵です。メンデルスゾーンのロンド・カプリッチョーソは、ピアノ曲をフルート&ピアノ版にアレンジしたもので、ほぼ原曲に近い感じ。元がピアノ曲だけにピアノが動き回り、とても華やかなです。

後半のプログラムの日本の3曲は、矢代秋雄さんという日本の作曲家が以前に編曲したものですが、この編曲がなかなか面白く、雰囲気があります。ランパルという世界的なフルーティストの依頼に応じて編曲されました。日本の曲を練習していると、やはり自分が日本人の血を意識させられます。妙に落ち着くというか、日本の原風景がリアルに目の前に現れます。ライネッケの「ウンディーネ」はドイツロマン派のソナタの名曲。小説家フーケーの「ウンディーネ(水の精)」を読んだライネッケが、その世界観を表現した作品で物語性があります。ウンディーネの物語の烈しさや愛情深さ、情景が表現され、最後は浄化されていくような...... 聞き応えのあるプログラムになったと思いますので、皆様どうぞ聴きにいらしてください!!
チケットのお申し込みは、このホームページの体験レッスンお申し込みサイトからでもお受けできます。

                            
          


                          


            
                 
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2025年12月16日 23:05

シエナ・ウインド・オーケストラ

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文京シビック大ホールで開催されたシエナ・ウインド・オーケストラのコンサート<ブラスの祭典2025>を聴いてきました。私とデュオを組んでいるフルーティストが所属しているプロのウインドオーケストラで、弦楽器なし管楽器と打楽器のみのオケで、主席指揮者が佐渡裕さんです。ピアノが専門の私はウインドオケにはあまり縁がなく、シエナのコンサートも初めてでしたが、とても楽しい活気に溢れたコンサートでした。全国ツアーもあるようで、部活などで吹奏楽を練習している全国の中高生には憧れの舞台なのでしょう。観客と演奏者が交わる楽しい企画もありました。プログラムは、A.リード:吹奏楽のための交響的素描<オセロ>、音楽のおもちゃ箱(佐渡裕のトークと音楽)、J.デ=メイ:交響曲第1番<指輪物語>。

音楽のおもちゃ箱では、おそらくユーモア溢れる佐渡さんが企画していると思われる愉快な催しが..... パーカッションの男性4人が身体を使ったリズムアンサンブルを展開、それを観客にもやらせるのですが、観客が難しいリズムをこなすのに驚きました(^O^☆)他にも映画音楽が出てきたり、マンボを会場のお客さんも巻き込んで踊ったり、音楽の楽しさ一杯、お祭りのような弾けた時間です。こういう演奏会は楽しいなぁ.....♪(´ε` ) と言って、クラシックの演奏家がマネできる内容ではないですが......(笑)

ウインドオーケストラでは、クラリネットやサクソフォンが低音域の楽器も駆使します。弦楽器の入るオケよりも華やかさ、キラキラ感があるように感じました。後半の「指輪物語」はトールキンの小説「指輪物語」に因んだものでしたが、映画「ロード・オブ・ザ・リング」とは全く違う作品で、小説の世界観を表現しています。「ロード・オブ・ザ・リング」は私の一番好きな映画の1つで数十回は見ているかしらん?....... 音楽を少し聴いただけで場面がパッと浮かんでしまうほどですが、J.デ=メイの「指輪物語」を聴きながら、あ〜これはあの場面かなと想像を膨らませて楽しみました。最後のアンコール曲「星条旗よ永遠なれ」は、どうやら毎年恒例の行事らしく、楽器を持ってきた観客が舞台に上がって一緒に演奏する趣向でした。当然舞台はぎゅう詰めのラッシュ状態、でもとっても楽しそう!!客席も手拍子で参加し、舞台と客席が一つになりました。アンコールのみ撮影OKだったのでパシャリ。

 アンコールで IMG_0564_コピー

 


                            
          


                          


            
                 
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2025年11月11日 23:18

スーパースタートリオ(パユ、ル・サージュ、ジャン=ギアン・ケラス)の演奏を聴いて

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王子ホールでチェロのジャン=ギアン・ケラス、フルートのエマニュエル・パユ、ピアノのエリック・ル・サージュ、スーパースター三人によるトリオの演奏を聴いてきました。世界のスペシャリストの何とも贅沢なトリオ、パユ&ル・サージュのデュオの一夜についで興奮する演奏会でした。ジャン=ギアン・ケラスは超イケメンの世界的なスーパースターのチェリストですが、ハイドンのトリオではバスをなぞるようなパートを奏でる訳で、こんなことさせて良いの?と思いきや、バスをただなぞるだけの音がゾクゾクするような良い音でした♪( ´θ`)
ピアノトリオの曲は沢山ありますが、フルート、ピアノ、チェロの組み合わせのトリオは少なく、ヴァイオリン、ピアノ、チェロのトリオの曲のフルート版です。でも元々フルートのために書かれた編成なのかと思わせるような、とろけるような調和の取れた演奏でした。

ハイドンのトリオ2曲の後、日本人の作曲家である細川俊夫さんの「レテの響き」という作品が演奏され、この曲がプログラムの中で一番強烈な印象でした。ゾワゾワするような狂気をもつ独特の雰囲気、お能のような幽玄な世界観が見え隠れし、まるで古事記の一場面が目の前で繰り広げられているようでした。目の前にコバルトブルーの空間が現れ、濃い霧が立ち込めた竹藪の中にいるようにも感じました。「レテ」というのはギリシャ神話に登場する忘却の河を指すとのこと、消失の悲しみと生成の希望が同時に存在する世界が表現されているようです。この作曲家の作品を他にも聴いてみたいなぁ.....フルートとピアノのデュオの作品はないかしらん?

王子ホールの会場で販売していたジャン=ギアン・ケラスの著書「バッハ<無伴奏チェロ組曲>との旅」という本が面白そうだったので購入し、読むのが楽しみです。J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲は大好きで、車で移動中によく流しますが、ケラスの<無伴奏チェロ組曲>がとても気になり、CDも買ってしまいました。室内楽はソロと違う難しさや魅力がありますが、スペシャリストの演奏会を2晩も聴けて本当に勉強になりました。


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2025年10月03日 22:12

世界のスペシャリスト パユ&ル・サージュのデュオを聴いて

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銀座の王子ホールで世界のスペシャリスト二人の演奏を聴いてきました。フルーティストのエマニュエル・パユとピアニストのエリック・ル・サージュのデュオです。このお二人の演奏は何度も聴いていますが、今年も唸るばかりの演奏で超興奮の時間でした。フルートとピアノ、お互いの心が通じ合っているのが手に取るようにわかり、フルートもピアノも信じられない程、音の色彩が変化します。音には色がありますが、こんなにも変化するものかしらん......多彩な音色を自在に操り、デュナーミクも場面展開の凹凸もドラティック、これ以上ないほど勉強になると同時に、うーん、どうしたらあんなに色彩感溢れる音が出せるのかしら?と驚嘆してしまいます。まぁ世界のスペシャリストなので、それも練ったプログラムを日本に持ってくる筈だし当然なのかもしれませんが、あまりにもレベルの高い演奏で唖然でした…..Σ('◉⌓◉’)

前半はモーツァルトのヴァイオリンソナタのフルート&ピアノ版を2曲でしたが、語り口が美しく、ル・サージュのppが本当に涙が出るほど繊細で、フルコンのスタインウェイを一体どうしたらあんな風に扱えるのかと不思議なくらいです。モーツァルトの影の部分は、本当に心から曲の中に入り、演奏家自身の祈りのような、内面の奥底から出る心情で弾かないと、観客に伝わらないように感じます。どんなに巧みなテクニックをしても、明るいモーツァルトの心の闇のような部分はなかなか......パユもル・サージュも恐ろしく感受性が豊かで、日々その感性を更に磨く毎日を過ごしているに違いありません☆*:. o(≧▽≦)o。.:*☆

後半、ライネッケの「ウンディーネ(水の精)」は、来年の2月にゆめりあホールで開催予定のデュオリサイタルで私もプログラムに入れる曲なので、全身全霊の全集中!!で聴き入りました。弱音ペダルの使い方、ドラマの作り方、色の変え方、全てが新鮮でショッキング!!練習中のこの曲がガラリと変わるような目の覚めるような演奏でした。ドイツ文学の小説家フーケが書いた「ウンディーネ」からインスピレーションを受けてドイツのライネッケが作曲した作品ですが、パユとル・サージュの演奏は水の精と人間とのドラマが目の前で繰り広げられているかのよう、非常にドラマティックで水しぶきが飛んできそうな感じ!!うーん、あんな風に弾いてみたいものだわぁ.....(T ^ T) 聴いている観客が、まるで映像を見ているような、場面展開に吸い込まれてどうにかなっちゃうような、そんな演奏でした。あぁ〜練習を一からやり直さなきゃ......ʅ(◞‿◟)ʃ でも何と素敵な一夜だったことでしょう。来年も、何が何でも日本に来てもらわなくちゃ.....♪(´ε` )  演奏会後、二人のサイン会が1階ロビーであり、出待ちをしてちょっと写真を撮らせて頂き、でもCDは既に家に沢山あるので買わず.....でも同じCDをもう1枚買ってでもサイン貰えば良かったかしらん?なーんて幸せな悩みを抱えながら浮かれ気分で帰途につきました♪( ´θ`)ノ


サイン会場で IMG_0159_コピー     IMG_0160_コピー


                          


            
                 
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2025年09月28日 23:12

田代慎之介ピアノリサイタルを聴いて

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上野の東京文化会館小ホールで開催された「田代慎之介ピアノリサイタル」を聴いてきました。今回のプログラムは何とリストの超絶技巧練習曲を全曲!!今まで数々の演奏会に行きましたが、リストの超絶技巧練習曲を全て聴くリサイタルは初めてです。演奏会までの練習過程を想像するだけでなんて恐ろしい.....Σ('◉⌓◉’) プログラム冒頭はモーツァルトの短調のロンド、これはスーッと心地よく胸に響く前菜。その後、リストの超絶技巧が12曲、休憩を挟んで演奏されました。よくありがちなリストの演奏は、名人芸的ピアニズムが「これでもかぁ〜」と全面に出て、時に強過ぎるエネルギーがギラギラとキツく感じられる場合もあるのですが、昨夜の演奏会では全くそんなことは無く、ずうっと聴いていられるリストでした。何と言っても「超絶技巧」ですからピアノの最高峰のメカニックを駆使した難曲ばかり。全曲通すだけでもゾッとしますが、その中で今回の演奏会は、リサイタルを通して何か一貫した信念があるように感じました。

リストはスーパースター的ピアニストの華やかな面が有名ですが、哲学的、宗教的な面や深い思索もあります。昨夜の演奏会では、超絶技巧の作品ながらもリストのそういったコアの部分を壮大な歌に仕上げようとしていたように感じました。以前、ゴーギャンの<我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか>という絵が日本に来た時、見に行った会場で動けなくなるような、何かを突きつけられるような衝撃がありましたが、その絵を見ていた時にふと、リストのロ短調ソナタや「ダンテを読んで」とリンクするような錯覚があったのを思い出します。人間の人生とは何か?を問う姿勢のような...... 私の大好きなミレーの「羊飼いの少女」と言う絵も、少女と広い草原と羊たちを描いているのに、その絵の向こうに神への敬虔な祈りや感謝の心を感じます。一本貫く信念のようなものが根底にあると、それが演奏や作品を通して滲み出てくると言うことなのかもしれません。

リストのロ短調ソナタは憧れですが、私の小さな手では到底無理な話で......(T ^ T) だってリストは小指がなんと8センチ!!私の中指より長い!とんでもない指の長さですo(`ω´ )o 顔が超イケメンなのは知っていますが、きっと手足も長かったんでしょう。万博で見た足が1メートル以上あるチェコスロバキア館のお兄さんみたいに....

昨夜のコンサート、個人的には後半の8番〜12番がとても印象に残りました。8番「死霊の狩り」では独特の世界観に浸り、9番「回想」は繊細な美しさに魅了され、10番は非常に完成度が高くて壮大なスケールの歌に聴こえ、11番、12番は癒され...... 演奏会前、冷房の効きすぎた場所にいたせいか、気圧のせいか、軽い頭痛がしていたのに、なぜか演奏会が終わったら治っていました。音楽に惹き込まれて癒されたからかしらん?♪(´ε` )


                          
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2025年09月04日 11:05

プレトニョフ ピアノリサイタルを聴いて

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サントリーホールで開催されたミハイル・プレトニョフのピアノリサイタルを聴いてきました。毎回行く度に音楽の意味や深さを思い知らされ、これほど心に染み透る演奏が存在することに感動します。今回のプログラムは、前半がベートーヴェンのソナタ「悲愴」と「月光」の2曲、後半がグリーグの抒情小品集からの16曲でしたが、ベートーヴェンでは衝撃を受け、グリーグでは時間が止まっているような美しい光景が目の前に浮かびました。プレトニョフの弾くベートーヴェンは、テンポの運びなども自由でみずみずしく、全てが言葉に聞こえてきます。どこをどう感じ「これはこういう話をしているのです」というのが手に取るように伝わる演奏でした。いわゆる正統派のかっちりしたベートーヴェンを聴き慣れているとギョッとしますΣ('◉⌓◉’) しかし自由でありながらもベートーヴェンの持つ圧倒的な説得力や深い沈静があり、プレトニョフの真の言葉でした。「悲愴」の冒頭・導入部が特に印象的で、疑問提起と納得感、心の揺れ幅の大きさに心を打たれました。「月光」の1楽章の達観した静寂、2楽章の木漏れ日のような穏やかな時間、3楽章の怒涛は意外に静けさも存在し、ベートーヴェンとプレトニョフの人生観が重なるようにも聞こえました。あんなベートーヴェンもいいなぁ......♪(´ε` )
                                                
グリーグの抒情小曲は、日記のように37年間に渡って書き続けられた珠玉の作品集です。ショパンのマズルカの在り方と似ているかも.....? グリーグが、ある日のふとした感情、ある日の光景、ふとした瞬間などを切り取って形にしたものを、プレトニョフが追体験して見えた光景を映像化しているかのように感じました。それはそれは美しかった........ ♪( ´θ`)観客がプレトニョフの世界にワープして同じ光景を見ているようで........ 行ったこともないノルウェーの大自然が浮かびます。客席の真っ暗に近い照明の中でプログラムの曲名と照らし合わせるのが大変でしたが(笑)、「小鳥」「郷愁」「過ぎ去った日々」「夏の夕べ」が特に印象に残りました。「過ぎ去った日々」は、痛みを伴う過去の思い出、心の底にじんわり存在する後悔、そんなものが垣間見られ、シュトルムの小説「みずうみ」がふと浮かんだり...... 誰しも心の中に「あの時違う行動をしていたらどうなっていただろう....」という想いを持っているものですが、プレトニョフも、ロシアを深く愛しながらも脱出せざるを得なかった芸術家であり、重なるものがあるのかもしれません。

聴く人の音楽に対する姿勢をガラリと変えてしまうような影響力を持つプレトニョフ。こんな人が世界に他にいるかしらん? 帰り道に偶然、東フィルの友人に会い、プレトニョフがオケのリハでどんな指示をするのか尋ねたら、「ほとんど何も言わないの。でも自然に良い音楽になっていくのよねぇ」とのことでした。なるほど......同じプログラムを二度でも三度でも聴きたくなる演奏をする芸術家とはそういうものかもしれません。

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2025年06月05日 23:15

ジャン=ギアン・ケラス&アレクサンドル・タロー デュオを聴いて

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王子ホールで開催されたジャン=ギアン・ケラス(チェロ)とアレクサンドル・タロー(ピアノ)のデュオを聴いてきました。以前から行きたいと思いながら今回初めてでしたが、何とも興奮した夜になりました。ジャン=ギアン・ケラスの何とパワフルなこと!チェロってこんなに鳴る楽器だったかなぁ('◉⌓◉’) 楽器も相当なのだと思いますが、パワフルさだけでなく、囁くような音、想いの籠った音、多彩な音色を自在に操る様を堪能しました。そしてピアノのアレクサンドル・タローのピアニズムがこれまた素敵......(*´◒`*) チェロに寄り添い、この二人はもしかして恋人かしらん?と思わせるような絶妙なコミュニケーションでした。小鳥のさえずりを思わせるようなピアノで、高音のppの何と美しいこと!!王子ホールのスタインウェイは何度か弾いた事がありますが、うーん、これ同じピアノよねぇ(^◇^;)とため息です。

プログラムは、前半がマラン・マレというフランスの作曲家のヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)曲集の組曲、第3巻と第4巻より。後半がフォーレのエレジー、夢のあとに、蝶々と、プーランクのソナタでした。前半の曲は初めて聴きましたが、マラン・マレは17世紀半ば〜18世紀にフランスで活躍したヴィオール弾きだそうで、バッハのパルティータの組曲と似た形式でした。プレリュード、アルマンド、サラバンドなど。古楽器の曲ですが、そこに現代の楽器でケラスとタローの演奏では斬新さが加わり、フレンチバロックと現代が融合され色鮮やかに甦った印象でした。手持ちのお気に入りCDに、カザルスがピアノのバウムガルトナーと録音したJ.S.バッハのヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ集がありますが、これは古めかしくて渋く、特に3番が素敵です。ケラスとタローの演奏は、これとは全く違い、いつか見た平等院鳳凰堂が、昔は古くて色褪せていたのに、数年前に当時の彩色に塗り直したら鮮やかでびっくり!!そんな感じかなぁ.....

フォーレの3曲は色っぽさが際立ち、うるうるする演奏でしたが、個人的にはもう少し渋くて懐古的な方が好きかも? でも最後のプーランクのチェロソナタは圧巻でした。これも好きな曲の1つですが、プーランクの軽妙さ、お洒落な色彩感、超弩級のリズム感、全てがセンス抜群で唸ってしまいました o(≧▽≦)o リズムに身体がついつい動いてしまい....(笑)あの曲、いつか演奏してみたいなぁ......アンコールの2曲も素敵で、特に2曲目のハイドンは、タローのピアノが凄すぎて仰天でした...... 速い小刻みの連打をどうしたらあんな軽やかに、まるで鳥の爪先立ち走りみたいに弾けるのかしらん? 違うプログラムの第2夜のチケットも取れば良かったとちょっと後悔......このお二人、超イケメンなのでチケットすぐ売り切れちゃうのです。きっと来年また来日してくれることでしょう。


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2024年11月30日 23:45

おがさわらピアノ教室

【電話番号】 080-8132-4676

【住所】 〒177-0044
東京都練馬区上石神井3丁目

【営業時間】 <レッスン時間>13:00-20:30
<受付時間>11:00-21:00

【定休日】 不定休

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