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北斎とドビュッシー

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先日、葛飾北斎にまつわる映画を見てから、ちょっと飛び火して過去の美術展カタログを引っ張り出して楽しんでいます。260年経った現代でも、北斎の想像力豊かな世界は私達を楽しませてくれます。北斎の活躍した江戸時代、浮世絵は海外に渡り、西洋の画家モネ、ゴッホ、ゴーギャン、ロートレックなどの画家に大きな影響を及ぼし、ドビュッシーも北斎に夢中でした。

2012年にブリジストン美術館(現 アーティゾン美術館)で開催された「ドビュッシー、音楽と美術」展では、ドビュッシーの所蔵品が展示され、その1つに蒔絵がありました。ドビュッシーのピアノ曲「映像」の「金色の魚」のイメージになった蒔絵で、金色の鯉が泳いでいる様が生き生きと描かれ、あぁ〜この蒔絵からあの曲がイメージされたのか♪( ´θ`)と感慨深かったのを覚えています。
2017年には、北斎と印象派の芸術家たちとの繋がりをテーマにした「北斎とジャポニズム」という展覧会が催されました。北斎と似た構図の絵、北斎が模倣されている構図などが並べて展示されていて、こんなに世界中の画家に衝撃を与えていたのか.....と驚くものがありました。

7〜8年前には、ドビュッシーの音楽と北斎の絵がコラボする演奏会があり、狂喜しながら(*≧∀≦*)聴いたのを覚えています。北斎美術館の開館記念としてトリフォニーホールで開催されたパスカル・ロジェのピアノリサイタルは、ドビュッシーの24の前奏曲を、1曲ごとにロジェ自身が選んだ北斎の24枚の絵を見ながら演奏を聴くという催しで、あれは本当に楽しい演奏会でした.....( ´∀`)  ドビュッシーの前奏曲は1つ1つ名前がついていますが、それぞれの曲のイメージに合った絵が映し出され、聴き手のイマジネーションが広がるものでした。

ドビュッシーに限らず、ピアノを弾いていて目の前に映像が浮かんでくることがありますが、ドビュッシーの前奏曲は具体的な資料が残っているので参考になりますね。ただ、うーんこれは.....と個人的に思う曲もあります。前にリサイタルで第1集を弾こうかな?と考えた事がありましたが、う〜ん....「ミンストレル」が......(-᷅_-᷄๑) ちょっとふざけたユーモア溢れる曲ですが、どうも男性が弾いた方が様になる気がしてしまいます.....

世界の芸術家達に衝撃を与えた葛飾北斎ですが、90歳で死ぬ間際に「あと5年生きられたら真の絵師になれたのに」と言ったとか...... 何とも凄まじい言葉です。絶筆となった水墨画は、長野県・お布施の北斎館で見ましたが、富士山と昇天していく龍が描かれた完成度の高い絵で、まるで天と魂が繋がっているように感じました。あと5年生きたらどんな絵を描いていたのでしょうか......

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2024年02月27日 21:01

室内オペラ「人魚姫」の公演

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11月18日(土)に国際基督教大学内のホールで行われた室内オペラ「人魚姫」の公演に行ってきました。友人の作曲家、笠松泰洋さんが作曲した作品で、2011年に初演されたものです。今回はウクライナの歌手による英語版での公演でした。以前に録音を聴いたことはありましたが、生で聴いたのは今回が初めてです。舞台音楽を多く手がけている笠松さんの作品は色々と観ていますが、このオペラは代表作と言えるもので、とても素敵な作品です。音楽の編成は、歌がソプラノとバリトンの2人、楽器がハープと弦楽四重奏、それに1人のダンサーが加わるものになっています。

美しい音楽とウクライナの2人の歌手の思いの籠った熱演に、観客は惹き込まれ、会場もとても盛り上がりました。笠松さんの美しいメロディは、一度聴いたら忘れられない耳に残るもので、潤いがあります。お話は、アンデルセンの人魚姫の有名な話のストーリーなのですが、浄化的に終わらない人間的な最後の場面が面白いところです。

私はハープという楽器は詳しくないのですが、ハープがこんなに活躍する曲は聴いたことがなく、ハープという楽器の魅力と美しさにも目を見張ってしまいました。勿論、演奏者が素晴らしいのですが.....歌と弦楽器とハープという編成の音楽は珍しいですが、海の情景が美しく描かれ、ハープが大変効果的でした。できればもう一度、日本語版の生演奏を聴いてみたいです。

この室内オペラ「人魚姫」の英語版の初演は2019年にウィーンで行われ、その初演で人魚姫役を務めたウクライナ出身のナタリア・ステパニヤクさんというソプラノ歌手が、母国ウクライナで再演しようとして、一度はコロナで不可能になり、その次はロシアとの情勢で不可能になったそうです。軍事侵攻の戦時下にあるリヴィウで上演を目指していると聞いた日本の関係者が、支援したいと応えて日本での再演が実現したとのことでした。

戦時下という状況の中、音楽が心の支えになって活動している音楽家の思いが伝わる公演を聴いて、帰り道、北風の寒い日だったにも関わらず、心温まるものがありました。





                          


            
                 
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2023年11月20日 11:05

パユとバックスのデュオの演奏会について

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9月28日に行った、フルートのエマニュエル・パユとピアニストのアレッシオ・バックスのデュオの演奏会の感想を、忙しさに紛れて書き忘れたのを思い出し、遅ればせながら書くことにします。パユは、スーパースター的なフルート奏者で世界中で活躍していますが、何度聴きに行っても、感動に溢れて興奮してしまいます。今回のピアニストは、私の大好きなエリック・ル・サージュではなく、バックスというピアニストでした。ル・サージュは室内楽のスペシャリストで、その音色の柔らかさが他の楽器と溶け合うようなピアノを弾くのですが、バックスは、また違った個性で素晴らしいものがありました。

この日のプログラムは、フランクのヴァイオリンソナタ(フルート用に編曲したもの)が前半のメインでしたが、原曲のヴァイオリンソナタが名曲なので、フルート&ピアノ版だと正直どうなのかなぁ?と思っていました。でもそんな心配をよそに、パユとバックスの濃密なやり取りや、真に心の底から湧き出る情熱と色っぽさにすっかり魅了され、拍手しすぎて手が痛くなってしまう程でした。音楽として非常に説得力があり、桁違いの技術ももちろんあるのですが、それが全面に出るのではなく、言葉として伝わってきます。

あまりに高い技術を持っていると、それが全面に出過ぎて意外に面白くない演奏も多いのですが、一体、あのパユの音楽に対する情熱の持続力はどこから来るのでしょうか? 年を経ても音楽の瑞々しさを失いません。フルートという楽器は、フルートのために書かれた作品が非常に少なく、プログラミングが大変なのですが、パユはいつも趣向を凝らして毎回観客を歓喜させてくれます。私もフランクのソナタを弾いてみたくなってしまいました。次回のフルートとのデュオコンサートでプログラミングしてみようかしらん?

            
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2023年11月01日 11:03

プレトニョフ:ラフマニノフのピアノ協奏曲 全曲演奏会第2夜を聴いて

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今夜、オペラシティコンサートホールでミハイル・プレトニョフのコンサートを聴きました。ラフマニノフの全ピアノ協奏曲シリーズの第2夜で、ピアノ協奏曲第3番と第4番、パガニーニの主題による狂詩曲です。恐ろしく大変なプログラムですが、プレトニョフの手にかかると、いとも楽に見えてしまいます。オケの皆さん(東京フィル)と指揮者は、さぞ大変だったと思いますが...... 特にパガニーニの主題の狂詩曲が美しく、変奏曲の面白さも際立ちました。

これほどラフマニノフの音楽で癒されるものか.....とまるで魔法使いのようです。速いパッセージは妖精が跳び回るように軽やか、静けさは心に染み入り、フォルティッシモで音が割れることもありません。桁はずれのテクニックに支えられているからこそ、なのですが、その自由奔放なイマジネーションの新鮮さに圧倒されました。一体、頭の中にどれ程の宇宙があるのでしょう.....w(`0`)w

ラフマニノフは、ともすると大衆的なバタ臭さ、煌びやかさが前面に出がちですが、プレトニョフの演奏には、仙人のように音楽を極めていながら、少年のような溌剌さがあります。「えっ??ここ、こう弾くの?」という驚きも多く、音楽が良く見えているからこそ、様々なアイデアが生きていました。
ピアノのソロ部分は、本当に言葉として聴こえます。抽象的な「音」だからこそ、孤独なつぶやき、憂い、喜びなどが自由に表現され、心の奥にスーッと入ってきます。

でも、プレトニョフもチャイコフスキーコンクールで優勝した若い頃は、今とは全く違い、いわゆるヴィルトォーソ的なピアニストだったのに、人間は変わるものだなぁ、とつくづく感じました。最も、凡人がどんなに努力しても同じにはならないのが悲しいですが.....( ´Д`)

世界的な巨匠のピアニストでも、技術は完璧でも意外に面白くなかったり、心に響かない演奏もあります。でも、プレトニョフのピアニストとしての数少ない演奏会は、何年通っても、毎回、音楽の喜びを感じさせてくれます。真に美しいものを追求し、表現できる芸術家です。

ロシアがウクライナへの戦争を始めてから、政治的立場によりロシアの管弦楽団の監督を追放されてスイスに移り、新しいオーケストラを立ち上げたと聞きます。そのオーケストラとの共演の録音、出してくれないかしらん?....♪(´ε` )  神様、どうかプレトニョフ様がいつまでも元気でピアノを弾いてくれますように.....

       プレトニョフ愛用のSHIGERU KAWAIピアノ
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2023年09月21日 23:51

プレトニョフ:ラフマニノフのピアノ協奏曲 全曲演奏会第1夜を聴いて

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昨夜、オペラシティコンサートホールにミハイル・プレトニョフのコンサートを聴きに行きました。ラフマニノフのピアノ協奏曲 全4曲を2日間で演奏するコンサートの第1夜で、ピアノ協奏曲第1番と第2番です。プレトニョフは、現在生きている音楽家の中でも傑出した芸術家で、ピアニスト、指揮者、作曲家です。プログラムにも「一言では説明できない多彩な芸術家」とありましたが、実際に目の前でピアノを弾いている姿を目にしても信じられない感じです。人の心に心底響き、恐ろしいほど美しいpp(ピアニッシモ)を奏で、音楽の構造が手に取るように見えている演奏で、静謐で浄化されたようなラフマニノフでした。

ラフマニノフのピアノ協奏曲と言うと、数ある協奏曲の中でも特に華やかでドラマティック、ピアノもオーケストラも、ここぞとばかり大音量をかき鳴らす事も多いのですが、昨夜は「えぇ〜っ!!」と驚嘆するばかりの異次元の世界でした。誇張も妥協も一切なく、ただひたすら自身の表現を貫く演奏でした。

例えば、第2番のコンチェルトの第1楽章、出だしの8小節。おもむろに、何かが近づいてくるかの如く遅めに弾かれることが多いですが、プレトニョフは第1主題と同じテンポでサラッと弾いていました。「あれっ?」と思って帰宅後、楽譜を見てびっくり!! プレトニョフの演奏こそが、楽譜のテンポ設定でした。

第1楽章の後半、Allegro(アレグロ)になった部分も、普通だったらオケ対ピアノ!!、の如く大音量の合戦になるところですが、「ここのフォルティッシモはオケに任せるよ、僕の音は遠くで鳴ってるぐらいに聴こえれば良いのでよろしく.....」とでも言わんばかり。なのに、何故あんなに説得力のある演奏になるのでしょうねぇ..... 

第2楽章は、まるで「天上の音楽」でした。ゆったりした美しい分散和音に浸る感じの音楽ですが、プレトニョフのピアノには、神と対話しているような、魂を吐露するような、誰にも立ち入れない静けさがあります。2楽章の終わりに近づくアダージョからの部分では、無数の星がまたたいている夜空がふと目に浮かび、ため息も出ないほど美しい世界でした。

第3楽章は、ピアニストのテクニックの見せ所でもあり、エネルギッシュさが前面に出てきがちですが、プレトニョフの手に掛かると、いとも軽やかで洗練された格調高い音楽になってしまいます。異次元の技術に裏打ちされているからこそ、なのですが......(*´◒`*)  背付きのピアノ椅子に時折り背中をもたせかけ、脱力した弾き方なのに、必要な音はちゃんと聴こえてくる絶妙のバランスで、確固たる計算の元、オケとのやり取りがなされていました。

心の内で真に感じて生み出される音のみで構成された“いぶし銀“のような音楽を、一糸乱れず観客が見守り、生きてて良かった..... と心から思えるひとときでした。アンコールのソロも、つぶやくように静かにゆったりと弾かれ、余韻に浸りました。
               
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2023年09月14日 13:01

9/5 東京文化会館小ホール ピアノリサイタルを聴いて

田代慎之介ピアノリサイタル
東京文化会館小ホールで行われたピアノリサイタルを聴いて来ました。モーツァルト、バルトーク、ラフマニノフとの作品で構成されたプログラムでしたが、個人的には、ラフマニノフのピアノソナタ第2番がとても印象に残りました。ピアニストの熱い想いが観客に伝わる演奏だったと感じます。

和声の進行がとても吟味されていて、端正な中にも朗々と歌い上げられ、真摯に作品に向き合うピアニストの強い想いを感じました。ピアノの演奏は、たとえ技術的に完璧でも、人の心に響く演奏になるとは限らないのが難しいところですが、終始、観客も集中して惹きつけられていたと思います。

アンコール1曲目のバルトークも、視線が遠くに行っているような伸びやかさを感じ、前半のバルトークとはまた違った面を感じました。大先輩のピアニストが謙虚な姿勢で精進していらっしゃるのを拝見すると、あぁ私ももっと精進したいなぁ....、精進しなきゃ....と元気を頂けた演奏会でした。

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2023年09月06日 13:32

おがさわらピアノ教室

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