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2024年7月の記事:ブログ

ラベンダーの茂る荒野

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7月になると無性に行きたくなる場所があります。と言っても遠くてなかなか行けない土地ですが、この時期になると北海道の富良野が恋しくてたまりません。7月初旬から約3週間、富良野ではラベンダーの花が咲き、あちこちのラベンダー農場が一斉に紫色に染まります。この時期めがけて全国から観光客が押し寄せるわけですが、広い広い北海道の畑に人々が散在するのでひといきれも無く、心が開放されます。20年ほど前、初めてラベンダーの時期に富良野・美瑛に行き、空や雲がこんなに広く見渡せるのかと驚き、ラベンダーの清廉な香りに包まれ、鮮やかなパープルの美しさに感動したのを覚えています。以来、7月になると富良野に思いを馳せます。今年は行けませんでしたが、去年の夏に久しぶりに行った写真を紹介します。

ラベンダーと言えば、似た感じの植物にヒースがありますが、ドビュッシーの前奏曲集2巻の中に、「ヒースの茂る荒野」という曲があります。大好きな曲なのですが、この曲を練習中、ヒースの茂る映像が頭に浮かばず、花をネットで調べた事がありました。ヒースはラベンダーと似ていて、ラベンダーよりもピンク色の花の色をしていますが、富良野のラベンダー畑を見た瞬間、まさに「百聞は一見にしかず!」。あぁ〜こんな光景なんだなぁ、ドビュッシーが描いた光景は......♪( ´θ`)と一人、悦に入ってしまいました。広い空、風になびいて揺れる花、風に運ばれる花の香り.... イメージぴったり✌︎('ω'✌︎ )

富良野に点在するラベンダー農場には、ラベンダー以外の花も植えられてカラフルな層を成している畑もあります。ファーム富田さんなどはその1つで、鮮やかな虹のような植え込みになっています。「かんのファーム」さんのように丘の斜面に植えられたラベンダーと空が一体化する光景の方が、想像の余地があるような気がしますが、どこも大変美しいです......( ´ ▽ ` ) 近年は、旭川から十勝、帯広のあたりに観光ガーデンが幾つもできて、冬以外は美しい庭や自然を満喫することができます。このガーデン巡りもしてみたいのですが、北海道はあまりに広く.....(泣)レンタカーで旭川〜美瑛〜富良野〜十勝〜帯広と結構な距離になるので、2〜3日では到底回り切れません。いつか実現するべし!!╰(*´︶`*)╯♡


                      ファーム富田  IMG_4890_コピー


                          


            
                 
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2024年07月24日 23:45

春原恵子ピアノリサイタルを聴いて

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春原恵子ピアノリサイタルを聴いてきました。スカルラッティ、J.S.バッハ、モーツァルト、ドビュッシー、ショパンの5人の作曲家の作品を演奏する多彩な曲目のピアノリサイタルでしたが、偶然、私の好きな曲ばかりのプログラムだったので楽しい晩となりました。J.S.バッハのパルティータ第2番は、アーティキュレーションの作り方をもう少し自由に冒険しても良いのでは?と感じましたが、その直後のモーツァルトのソナタKV576は、とても生き生きとした演奏で、スーッと耳に心地よかったです。後半のドビュッシーの映像第2集の中の第3曲「金色の魚」、「喜びの島」が非常にこなれた演奏でとても印象に残りました。聴きながら瞼に映像が浮かんできて、帰宅後、自宅の画集を2冊引っ張り出してしまいました♪( ´▽`)

以前、ブリヂストン美術館(現在のアーティゾン美術館)で開催されたドビュッシー展で、ドビュッシーが所蔵していた蒔絵の箱の蓋が展示されていましたが、これは直接的にドビュッシーの作品のイメージとなったものです。水中に遊ぶ鯉の姿が描かれており、ドビュッシーが夢中になって集め、影響を受けた日本美術の1つです。金箔を細かくした粉で紋様を描く「蒔絵」は、尾形光琳などの江戸琳派も多くの作品があって私も大好きですが、この金色の鯉がピチピチと動き回る様を連想しながら演奏を聴くのは楽しいものです♪(´ε` )

「喜びの島」は、ヴァトーの絵画がドビュッシーのイメージの霊源と言われていますが、私の持っているヴァトーの画集には、「シテール島の巡礼」と「シテール島への船出」の2つが載っています。ドビュッシーはどちらの絵も見たのかしらん?愛と至福の島であるシテール島をテーマに、恋人たちの様子が描かれています。どちらの絵も、恋人たち以外に沢山のキューピッドがいるのですが、「シテール島への船出」のキューピッドの数があまりに多く.....(笑)一体、何人いるのか?と思って数えてみたら、なんと45人 ('◉⌓◉’)!!1717年に描かれた「巡礼」では15人だったのですが、これでは足りなくて、1年後に描かれた「船出」では45人に増やしたのでしょう(笑)さぞ恋人たちは幸せになることでしょう☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆


<金の魚 蒔絵>IMG_5871_コピー  


 <ヴァトー シテール島への船出>IMG_5873_コピー


      
                          


            
                 
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2024年07月16日 23:40

ケマル・ゲキチ ピアノリサイタルを聴いて

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武蔵野音楽大学のベートーヴェンホールで開催された、ケマル・ゲキチ ピアノリサイタルを聴いて来ました。ケマル・ゲキチ氏は武蔵野音楽大学の客員教授でもあり、毎年のように日本に来日して演奏活動もしていますが、そのピアニズムは非常に強烈で、一度聴いたら忘れない、というインパクトの強さがあります。今までにも何度か聴いており、その強靭なタッチは記憶に新しいですが、非常に納得させられる演奏でした。

かつて、ショパンコンクールで、あまりにも強烈な演奏に審査が分かれてファイナリストに選ばれず、これに抗議した審査員が次々に審査を辞退する、という事件が起きたことは、プロフィールでも紹介されていて有名です。曲の解釈というのは難しく、自分なりの言葉にしたら、いわゆる正統派の演奏ではなくなってしまった、という事があり得ますが、聴衆からは支持され、世界各国を飛び回って活躍しているピアニストの一人です。

今回のプログラムは、ショパン、リスト、ゲキチ氏の作品、で構成されていましたが、前半のショパンは、とても美しいピアニズムでした。極上のピアニッシモのパッセージなど、非常に高い技術が根底にあることは勿論なのですが、自分の眼で作品を精緻に見極めているなぁ、というのが全体を通しての驚きでした。ショパンの中でも一番有名なノクターン作品9−2、華麗なる大円舞曲、子犬のワルツ、幻想即興曲、など、一見して大衆受けするようなプログラムになりがちですが、非常に客観的で静謐な、でも聴き手に語りかけ、心に沁みいる演奏でした。ショパンという作曲家の内面性が、さらに一層吟味され、深淵をみつめているような姿勢が、前半を通してずっと貫かれていたように感じます。

中でも驚いたのは、舟歌でした。左手の波を表す音形が、普通なら揺れるような感じで演奏される事が多いのですが、水の動きは感じるのだけれども、限りなく静かに水面が震えるような、まるで夢の中の遠い出来事を話しているような錯覚に捉われました。個性的な解釈にもかかわらず、スッキリと聴こえ、静かな映像作品を見せられているようでした。美しかったです♪(´ε` )

後半は、ショパンと対照的な個性のリストと、ゲキチ氏の作品でした。どれも聴衆が一体になるような演奏でしたが、ゲキチ氏の「対話」という曲が個人的に印象深かったです。この人は心の中に、神秘的な深淵を持っているんだなぁ、と感じました。ここまで音楽を追求して掘り下げるのか.....と非常に勉強になり、同時に自己反省もさせられた晩でした(-_-b)


                          


            
                 
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2024年07月04日 13:08

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