世界のスペシャリスト パユ&ル・サージュのデュオを聴いて

前半はモーツァルトのヴァイオリンソナタのフルート&ピアノ版を2曲でしたが、語り口が美しく、ル・サージュのppが本当に涙が出るほど繊細で、フルコンのスタインウェイを一体どうしたらあんな風に扱えるのかと不思議なくらいです。モーツァルトの影の部分は、本当に心から曲の中に入り、演奏家自身の祈りのような、内面の奥底から出る心情で弾かないと、観客に伝わらないように感じます。どんなに巧みなテクニックをしても、明るいモーツァルトの心の闇のような部分はなかなか......パユもル・サージュも恐ろしく感受性が豊かで、日々その感性を更に磨く毎日を過ごしているに違いありません☆*:. o(≧▽≦)o。.:*☆
後半、ライネッケの「ウンディーネ(水の精)」は、来年の2月にゆめりあホールで開催予定のデュオリサイタルで私もプログラムに入れる曲なので、全身全霊の全集中!!で聴き入りました。弱音ペダルの使い方、ドラマの作り方、色の変え方、全てが新鮮でショッキング!!練習中のこの曲がガラリと変わるような目の覚めるような演奏でした。ドイツ文学の小説家フーケが書いた「ウンディーネ」からインスピレーションを受けてドイツのライネッケが作曲した作品ですが、パユとル・サージュの演奏は水の精と人間とのドラマが目の前で繰り広げられているかのよう、非常にドラマティックで水しぶきが飛んできそうな感じ!!うーん、あんな風に弾いてみたいものだわぁ.....(T ^ T) 聴いている観客が、まるで映像を見ているような、場面展開に吸い込まれてどうにかなっちゃうような、そんな演奏でした。あぁ〜練習を一からやり直さなきゃ......ʅ(◞‿◟)ʃ でも何と素敵な一夜だったことでしょう。来年も、何が何でも日本に来てもらわなくちゃ.....♪(´ε` ) 演奏会後、二人のサイン会が1階ロビーであり、出待ちをしてちょっと写真を撮らせて頂き、でもCDは既に家に沢山あるので買わず.....でも同じCDをもう1枚買ってでもサイン貰えば良かったかしらん?なーんて幸せな悩みを抱えながら浮かれ気分で帰途につきました♪( ´θ`)ノ
サイン会場で


2025年09月28日 23:12