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2025年10月の記事:ブログ

映画「国宝」

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夏頃からずっと気になっていたロングランの映画「国宝」を観てきました。上映時間3時間!という長い映画でしたが、飽きることなく食い入るように見入ってしまい、心にズシンと残る名画でした。吉田修一さんの小説「国宝」の映画化で歌舞伎役者の世界を描いたものですが、芸の道の奥深さ、また恐ろしさも伝わり衝撃的でした。音楽と歌舞伎の世界は違いますが、芸術の本質では共通するものがあり、あぁ私もこういう感情を感じたことがあったなぁと痛感する場面もありました。映画の中で主人公が、ライバルの務める舞台を見て努力では到底敵わない持って生まれた才能、頭で殴られるような衝撃を食らい、自らその世界を去るシーンがあります。世の中にこういう人っているんですよね...... 私も数十年前に一人、そういう異常な才能を持つ人に出会ったことがあります。人の演奏を聴いて、その人の中身が全部透けて見えてしまうような人。自分のそれまで培ってきたものが一瞬で変わり、自分のやってきた事が恥ずかしくてたまらなくなり、自分が嫌になるような、人生がガラリと変わってしまう、そんな一撃でした。ただそこで感じたもの、学んだものが私の原点となり、それまで見えなかったものが見えるようになり、今の自分に繋がっているのですから不思議なものです。あの時間がなければ私は音楽の深淵を知る事もなく演奏を続けていなかったかもしれず、今となっては人生の宝物です。

それにしても「国宝」のキャストの吉沢亮さんと横浜流星さんの歌舞伎の演技は圧巻でした。歌舞伎やお能の仕草や身のこなし、声の出し方など、まるで梨園の家に生まれ育ったような演技で、さぞ凄まじい練習をしたのだろうと想像を絶するものがあります。私は個人的には歌舞伎よりもお能の方が内面的で好きなのですが、歌舞伎も見てみようかなと思わせられました。歌舞伎役者の役者さんがキャストを務められたなら、すぐできるであろう歌舞伎の演技を、全くやったことのない俳優さんがよくもここまで人を感動させられる表現に辿り着けたなぁと感じます。身体の内から滲み出る色気、心の底から感じて役になりきる表現力。映画に圧倒されてガイドブックを買ってしまいました( ´∀`)
                            
          


                          


            
                 
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2025年10月20日 23:18

スーパースタートリオ(パユ、ル・サージュ、ジャン=ギアン・ケラス)の演奏を聴いて

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王子ホールでチェロのジャン=ギアン・ケラス、フルートのエマニュエル・パユ、ピアノのエリック・ル・サージュ、スーパースター三人によるトリオの演奏を聴いてきました。世界のスペシャリストの何とも贅沢なトリオ、パユ&ル・サージュのデュオの一夜についで興奮する演奏会でした。ジャン=ギアン・ケラスは超イケメンの世界的なスーパースターのチェリストですが、ハイドンのトリオではバスをなぞるようなパートを奏でる訳で、こんなことさせて良いの?と思いきや、バスをただなぞるだけの音がゾクゾクするような良い音でした♪( ´θ`)
ピアノトリオの曲は沢山ありますが、フルート、ピアノ、チェロの組み合わせのトリオは少なく、ヴァイオリン、ピアノ、チェロのトリオの曲のフルート版です。でも元々フルートのために書かれた編成なのかと思わせるような、とろけるような調和の取れた演奏でした。

ハイドンのトリオ2曲の後、日本人の作曲家である細川俊夫さんの「レテの響き」という作品が演奏され、この曲がプログラムの中で一番強烈な印象でした。ゾワゾワするような狂気をもつ独特の雰囲気、お能のような幽玄な世界観が見え隠れし、まるで古事記の一場面が目の前で繰り広げられているようでした。目の前にコバルトブルーの空間が現れ、濃い霧が立ち込めた竹藪の中にいるようにも感じました。「レテ」というのはギリシャ神話に登場する忘却の河を指すとのこと、消失の悲しみと生成の希望が同時に存在する世界が表現されているようです。この作曲家の作品を他にも聴いてみたいなぁ.....フルートとピアノのデュオの作品はないかしらん?

王子ホールの会場で販売していたジャン=ギアン・ケラスの著書「バッハ<無伴奏チェロ組曲>との旅」という本が面白そうだったので購入し、読むのが楽しみです。J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲は大好きで、車で移動中によく流しますが、ケラスの<無伴奏チェロ組曲>がとても気になり、CDも買ってしまいました。室内楽はソロと違う難しさや魅力がありますが、スペシャリストの演奏会を2晩も聴けて本当に勉強になりました。


    ジャン=ギアン・ケラス著書 IMG_0466_コピー
           
                            
          


                          


            
                 
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2025年10月03日 22:12

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