平泉「中尊寺」
以前から行きたいと思っていた岩手県平泉の中尊寺を訪ねてきました。今年は金色堂が建立900年の節目の年です。中尊寺金色堂は建造物としての国宝の第1号であり世界遺産でもありますが、やはり「百聞は一見にしかず!!」。今年の3月に上野で中尊寺展が開かれ、美しい仏像群だけ先に見ていましたが、やはり岩手の地に赴いて金色堂の中に納められた仏様を見ると、あるべく場所にあると感じます。凛とした時が止まったような独特の世界観は一見の価値があります。金色堂内の螺鈿が施された柱などの細工も大変細やかで、900年前によくもこのような芸術性の高いお堂が建てられたものだと圧倒されました。松尾芭蕉の有名な「五月雨の 降残してや 光り堂」という句が正に言い得て妙、ピタリとハマります。広い境内をゆっくり歩きながら藤原三代の栄華、源義経や源頼朝との歴史に想いを馳せ、その儚さに物悲しさを覚えました。もし藤原四代目の泰衡公が、父・秀衡の遺言通り、義経を守っていたら歴史はどうなったのでしょう...... 芭蕉の「夏草や 兵どもが 夢の跡」の句が余韻を生みますね。この金色堂に藤原氏の遺骨と一緒に埋められていたハスの種が、昭和の調査で発見され、800年という長い時を経て、現在花を咲かせるまでになったそうです。これにはとても驚きました☆*:. o(≧▽≦)o 自然の生命力ってすごい!!
近くの厳美渓や毛越寺、「えさし藤原の郷」も見甲斐がありました。厳美渓の名物「空飛ぶだんご」は、河岸の向こうから結構な速さでロープを滑り降りてくる愉快なもので( ^ω^ )、毛越寺の庭園も美しかったです。少し離れた水沢江刺の「えさし藤原の郷」は、大河ドラマや時代劇のロケ地として名高く、「光る君へ」の五節の舞のロケにも使われています。お城の城柵や矢倉など、こういう場面があったあった,,,(^。^)と思い出しました。過去の大河ドラマ「麒麟がくる」「利家とまつ」「真田丸」「風林火山」「天地人」等々、ロケ現場では岩手県に住んでいる方が多数エキストラとして参加され、そのエピソードや動画の紹介もあり、時代劇ファンとしては面白かったです。龍笛の演奏体験ができるイベントもあったようですが、今回は日が合わず、ちょっと残念( ̄ー ̄ )龍笛、吹いてみたかったなぁ.....寝殿造の建物にピタリとハマることでしょう。はるか遠い時代の文化が垣間見え、歴史に想いを馳せる時間となりました。
中尊寺紅葉
金色堂建立900年記念ご朱印
えさし藤原の郷
2024年11月11日 22:32