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雪舟伝説展

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京都の国立博物館で開催されている「雪舟伝説展」を見に行ってきました。雪舟の絵は、以前から一度しっかり見てみたいと思いつつも機会がなく、ようやくお目にかかれましたが、一目見たら忘れられない強烈なインパクトを受け、衝撃的でした。非常に見応えのある美術展で、京都まで行って良かった)^o^( 〜。この美術展は巡回がなく京都でしか見られないのでした。雪舟はなんと6点もの絵が国宝に指定されている日本画家の祖とも言える画家ですが、その国宝全てがこの展覧会に集結しており、生の絵からしか感じ取れない凄み、強靭な世界を満喫できる秀逸展でした。後の日本画家たちがこぞって模写したのが頷ける水墨画は、墨だけでこれほど強い絵が描けるものなのか......と、絵を前にしても驚くばかりです。

以前、京都の智積院で、田淵俊夫画伯の描いたなんとも美しい水墨画に感動したことがありました。桜を描いた田淵画伯の水墨画は、墨なのにほんのり桜色を感じる本当に美しいもので、もう一度見に行きたいと思いますが、雪洲の水墨画はそれとは全く逆の強烈さ、アクの強さがあります。特に国宝の「天橋立図」「四季花鳥図屏風」では釘付けになり、見たままではなく画像を組み合わせ構成する独特の世界観に惹き込まれました。また、中国の画家の画風を真似て描いた連作は、全く異なる画風なのに雪舟の絵になっており、僕はどうにでも描けるんだよ....と言わんばかりの感性の柔軟さに驚きました。この展覧会は、雪舟だけでなく、狩野探幽、曾我蕭白、長谷川等伯など、雪舟を尊敬して学んだ画家達の水墨画も数多く展示され、このレベルの展覧会には、なかなかお目にかかれないだろうと感じます。家の本棚は埋まっているのに、ついまた雪舟展の画集を買ってしまいましたΣ(-᷅_-᷄๑)

雪舟は「画聖」と呼ばれて尊敬されましたが、音楽にも「音楽の父」や「楽聖」と呼ばれる作曲家が存在し、芸術の世界は似ているなぁと感じます。「音楽の父」はJ.S.バッハ、「楽聖」と呼ばれるのはベートーヴェンですが、シューベルト、シューマン、ブラームス、ブラームスなど、多くの作曲家が研究し、学びました。ただ、音楽でも美術でも、「祖」となる芸術家は何もないところから独りで生み出した訳で、一体どれほどのエネルギーの強さや想像力の豊かさを持っていたのだろうか.....?と驚嘆するばかりです。

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2024年05月05日 13:05

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