奈良・石上神宮〜長岳寺へ
石上神宮の楼門は苔むしていて歴史を感じます。この境内の奥から、「山の辺の道」という、いにしえの道が長く続いています。
山の辺の道 石上神宮付近
この道を歩いていくと万葉集に登場する地名や和歌の石碑が次々と現れます。今回は冬なので花はそれほど咲いていませんでしたが、自然歩道は車もなく、鞍馬山のような山越でもなく、のんびりと楽しめる道でした。途中、夜都伎神社、竹之内町環濠集落、念仏寺、柿本人麻呂の万葉歌碑、などを経て、今回は長岳寺まで行ったところでエスケープしました。全ルート16キロなので、残りは次回に.....
長岳寺入り口
長岳寺(ちょうがくじ)というお寺は、これまた人気も少なくひっそりと静かな古寺ですが、大きな池もあり、なかなか風情があります。境内の奥の本堂に入ると、阿弥陀三尊がいらっしゃいました。塗装が落ちて黒光りする阿弥陀様を拝み、その横に架けてある狩野派、狩野山楽という画家の大地獄絵、怖〜い絵でしたが見入ってしまいました。この時期、大地獄絵はレプリカでしたが、秋にはご開帳もあるようで、本物を見てみたいです。地獄って本当にあるのかしらん.....? 地獄に落ちるような行いはしていないと思うのだけれど......
境内にある、割と大きな池はぐるりと回れるようになっており、途中、急な階段を上がると弥勒大石棺仏が見られたり、鐘楼門の鐘を撞くこともできます。鐘を撞いた音が意外に大きく、びっくりして辺りを見回してしまいましたが、時を経た鋳物の音は心に響きます。
9キロほど歩いて程よく疲れた身体に染み入る古寺でした。
長岳寺
2024年01月06日 00:02