モネ展に行って
モネと言うと睡蓮の絵が有名ですが、私の個人的な好みとしては、雪景色を描いたものや、視線が遠くに行く遠近感のある絵の方に魅かれます。最近の展覧会では、写真を撮っても良い絵があり、その中の2点、写メを撮ってみました。上の写真は、「チャリング・クロス橋、テムズ川」という絵です。この絵に描かれた時間帯は一体何時頃なのでしょうか?朝焼けなのか、それとも夕暮れ時か....などと、絵の世界に入り込んで思いを馳せるのは楽しいものです。
右の絵は、「ジヴェルニーの風景、雪の効果」と言う絵です。
雪景色は題材として非常に好きなのですが、同じ雪景でもクールベが描くと凍てつくような寒々しさを感じ、印象派のシスレーが描くと、モネよりもクールで冬の厳しさを感じます。
10年以上前の美術展で、これとは違う雪景の絵に一目惚れした事がありました。モネの「かささぎ」と言う絵です。この絵は異なる時期に2回美術展で見ていて、2度目の時には修復が施され、きれいになっていました。その修復に関わったのが日本のチームだった為、そのタッチを再現する権利を得た(とお店の方が言っていました)「かささぎ」の複製画がショップで売られており、私の宝物になっています。
モネ「かささぎ」
陽だまりのある雪景色は温かみがあり、木戸に止まったかささぎが、意外に存在感があります。絵の世界に没頭する時間は、頭の中が真っ白にリセットされる至福の瞬間です。昔、一度だけ見たカンディンスキー展、また開催してくれないかと何年も待ち続けていますが、ロシアの画家はなかなか難しい情勢なのでしょうねぇ.....
2023年11月14日 15:05