おがさわらピアノ教室|東京都練馬区

【東京都練馬区】マンツーマンのピアノレッスン 3歳より入会可能です!まずは無料体験レッスンから!

ホームブログ ≫ 読書 ≫

ブログ

くるみ割り人形

IMG_5416
師走に入り、今年も残り1ヶ月ですが、この頃になると街はクリスマス色になり、そこかしこでクリスマスの音楽を耳にします。その調べやイルミネーションに影響されて、この時期に毎年恒例で観たくなるものが幾つかあります。バレエ「くるみ割り人形」と、クリスマス映画です。小さい時、3歳からピアノを始めましたが、同時にバレエも習い始め、バレエは中1までの10年お稽古に通っていました。子供の時に覚えたものというのは恐ろしいほど身体にしみ込むものであり、バレエのポジションやパ(バレエの動き)は今でも全て覚えています。今はもう踊れませんが(*^^*)、たまにバレエのビデオを観て楽しんでいます。「ラ・バヤデール」「眠れる森の美女」ほか、様々な演目があリますが、クリスマスの頃にいつも引っ張り出すのが「くるみ割り人形」です。世界の名だたるバレエ団のくるみ割り人形は、振付や演出がそれぞれ違い、趣向を凝らしていますが、一番のお気に入りは英国ロイヤルバレエ団のピーター・ライト版で、吉田都さんが金平糖を踊っています。演出がファンタスティックで夢があり、吉田都さんのパドドゥは優雅さを極めた絶品で、体重を感じさせない超絶技は何度観ても堪能できます。

くるみ割り人形は、子供の頃にバレエの発表会で踊っていたこともあって愛着が強く、個人的お気に入りシーンは、1幕のコロンビーヌ(人形の踊り)、真夜中12時にクリスマスツリーが徐々に巨大化するところ、雪の精のシーン、第2幕では、やはり見せ場の金平糖、そしてアラビアの踊り、こんなところでしょうか( ´∀`)

バレエは音楽とも深い関わりがありますが、バレエ音楽の傑作と言えば、ロシアのチャイコフスキーの3大バレエ(白鳥の湖、眠れる森の美女、くるみ割り)の他、ストラヴィンスキーの「春の祭典」「火の鳥」、プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」、フランスのラヴェルの「ダフニスとクロエ」などもあります。バレエと音楽、両方楽しめるのは贅沢ですね.....

そう言えば、くるみ割り人形で一つ不思議なことがあります。子供の頃に踊った「キャンディーケーキ」という曲が、なぜか世界のバレエ団のくるみ割り人形ではカットされています。これは何故なのでしょう.....ϵ( 'Θ' )϶  英国ロイヤルバレエ団、パリ・オペラ座バレエ団、Kカンパニー、いずれもこの曲をカットしています。ちょっと寂しい.....(>人<;)

そうそう、このくるみ割り人形のお話は、ドイツの作曲家のシューマンが夢中になっていたドイツのE.T.Aホフマンの小説が原作なんですよね..... そうと知らずにホフマンの幻想小説集を読んでいて、あれっ?と大学生の頃に驚いたことがありました。E.T.A.ホフマンの小説の中では、「黄金の壺」が一番好きで何度も読みましたが、幻想小説、そろそろまた読みたくなってきたかも.....( ´∀`)

     


                             


            
                 
お問い合わせはこちら
2023年12月03日 11:12

映画「春を背負って」

IMG_5199
日本映画「春を背負って」を観ました。この映画は、笹本稜平さんの「春を背負って」という山岳小説が原作の小説を読み、映画に辿り着きました。山小屋が舞台の小説で、山ならではの危険や苦労、山の美しさなどが描かれています。監督は、木村大作さんという山を撮る第一人者の映画監督です。以前に見て感動した「剱岳 点の記」という映画でも、剱岳の自然の雄大さと凄みのある映像、山と向き合う人間の姿が描かれています。

「春を背負って」は、山小屋を引き継いだ息子が、山の自然と共存しながら、山小屋の運営に苦労しつつ日々生き抜く日常が描かれています。笹本稜平さんという作家は、山を題材にたくさん小説を書かれていて、山に憧れつつもなかなか行けない自身のもどかしさを満たしてくれる小説が多いです。

以前、井上靖さんの「氷壁」を読んで山の世界に憧れ、上高地に何度も足を運んだ時期がありました。雄大な自然に触れ合うと、感性が豊かになって想像力も広がり、エネルギーをもらえます。都会とは別世界の上高地で、大きなリュックを背負った山男山女たちが黙々と早いペースで奥地へ向かうのを目にすると、涸沢小屋まで行って降るような星空を一目見てみたい!!と思うのですが.....唐沢まで河童橋から8時間歩かなければ到達せず、多分実現しなさそうです(´ε` )。せめて映画などで山の光景を楽しみたいと思います。

お問い合わせはこちら
2023年10月18日 14:03

ある日のレッスン:ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」

いばら姫2_コピー
練馬区上石神井のピアノ教室は今年の11月オープンですが、江戸川区の教室では、以前からレッスンをしています。毎年行っている生徒さん達の発表会に向けて、社会人の生徒さんがラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」の曲を練習してきました。この曲は、フランスの作曲家、モーリス・ラヴェルがピアノのソロ曲として作曲した作品ですが、ラヴェル自身がオーケストレーションしたオーケストラの作品もあり、ボレロと共に大好きな曲の1つです。

「亡き王女のためのパヴァーヌ」は独特の世界観があり、耽美的な作品です。葬送の哀歌ではなく、ラヴェル自身が「昔、スペインの宮廷で小さな王女が踊ったようなパヴァーヌを喚起するものだ」と述べています。美しく優雅な曲ですが、聴くのと弾くのではまるで大違い!実際に弾いてみると、意外に弾きにくく、イメージを自分のものにするのが難しい曲です。技術的には、ある程度すれば弾けるのですが、そこから先、自分が本当に感じるイメージと結びつける作業がなかなか大変です。

2021年に開催したピアノリサイタルで、後半のプログラムをラヴェルで構成し、1曲目に「亡き王女のためのパヴァーヌ」、メインに「クープランの墓」を演奏しました。メインディッシュの前のちょっと凝った美しい前菜のように....と思って「亡き王女のためのパヴァーヌ」の練習を始めたら、独特の世界観に入り込むのが何とも難しく.....(-.-;)  遠い遠い視線の世界観、ゆったりと流れる悠久の時間、古いお城をたっぷりしたドレスで歩く王女の姿.....など、自身の生活とかけ離れ過ぎて想像力で補えず..... ( ´Д`)  なんせ、お城を歩く王女様なんて見たことがないわけで、昔の宮廷を舞台にした映画を観たり、ラヴェルのインスピレーションになったベラスケスの絵画「ラス・メニーナス」をネットで探して見て見たり、お城の写真集を買って見たり.....   ジャンケレヴィッチが書いた「ラヴェル」という音楽専門書を読んだり....  この本は、物凄く中身の濃い本で大変勉強になりましたが難しかったです。

何か他にイメージになるものは?と試行錯誤していた時、ふと思い出した絵本がありました。。その昔、エロール・ル・カインという挿絵画家の絵本が大好きで買い漁ったことがあり、その中の「いばら姫」の挿絵に「あぁこんな感じかしらん?」という絵を見つけました。ピアノを弾く時に楽譜からイメージをどう膨らませるか?は個々の自由なので正解は無いのですが、その時の私には絵本の挿絵と音楽が嵌り、嬉しかったのを覚えています。ラヴェルはおとぎ話が好きで、シェエラザードやマ・メール・ロアなど、おとぎ話の音楽も書いていますしね......

エロール・ル・カインという挿絵画家の絵本は、とても素敵な絵が散りばめられていて、「いばら姫」は、いわゆる「眠りの森の美女」のお話です。他にも、一度見たら忘れられない挿絵の絵本が沢山あるので、ご興味のある方は書店でご覧になってみて下さい。

    IMG_5208_コピー      




お問い合わせはこちら
2023年09月11日 12:06

おがさわらピアノ教室

【電話番号】 080-8132-4676

【住所】 〒177-0044
東京都練馬区上石神井3丁目

【営業時間】 <レッスン時間>13:00-20:30
<受付時間>11:00-21:00

【定休日】 不定休

教室概要はこちら

サブメニュー

月別ブログアーカイブ

2025 (2)

モバイルサイト

おがさわらピアノ教室スマホサイトQRコード

スマートフォンからの
アクセスはこちら