湖東三山と向源寺
金剛輪寺参道

西明寺には長い石段は無く、膝が笑い始めた足には優しいお寺でした。こちらの本堂と三重の塔は国宝で、特に三重の塔の屋根は反りが美しい。百済寺と西明寺では鐘を突くことができましたが、全然音が違います。百済寺の方が深く重い音で西明寺は少し高め。鐘の前書きに「優しく突かないと鐘の音が割れます」とありましたが、ピアノもそうですね.....(笑)古寺の鐘の音を聞くといつもスタインウェイの鋳型を思い出します。調律師さんによると、昔のスタインウェイは12年くらい寝かせてびっしり付いた錆を取り除いた鋳物で枠を作っていたから、その手間暇かけた鋳物が響いて深い色の音になるのだとか..... 鋳物を寝かせる年数が最近はずっと減ってしまったのだそうです。確かに、唐招提寺や東大寺の古い鐘の音は、雨風にさらされた音がするのです.....
西明寺三重塔

琵琶湖の北寄り、長浜にも素晴らしい古寺がありました。向源寺(渡岸寺)の十一面観音像を見たかったのですが、これは一見に値します。湖東三山とは違って小さな古寺ですが、国宝に指定されている十一面観音像が本当に美しく、魅入ってしまいました。今までに見た中で一番美しいかも....?十一面観音というと以前に行った室生寺の像が大変美しく、ほんのり色気を感じる仏像でしたが、向源寺の十一面観音像は深い静かなお顔をしています。ぐるりと一周して見ることができたので、頭上の11面の後頭部を初めて見ました!口をクワッと開けて笑ってた.... びっくりです('◉⌓◉’)「暴悪大笑面」というのだそうで.....
湖北には他にも古寺があるようで、まだまだ発掘しがいがありそう。彦根城、信長の館なども回りましたが、彦根城の石垣は見応えありました。今村翔吾さんの直木賞受賞作「塞王の盾」を読んで以来、石垣をじっくり見てしまいます。琵琶湖周辺は日本史好きには楽しい場所も多く、時間が全然足りませんでした。宿の方に「今年の大河ドラマで近江は旬ですが、来年の大河でも井伊直弼などが関係してきますよ」と教えてもらい、また来なくては....と後ろ髪を引かれて帰路につきました。
彦根城

2026年11月01日 23:08
