ピアノ教室の音楽イベント
トルコ館の音楽は、モーツァルトやベートーヴェンのトルコ行進曲のルーツとなった特徴のあるリズムが根底にあり、赤い軍服の大きな男性達の演奏が迫力ありました。ハンガリーの民族音楽&舞踊では、ゆったりした歌からだんだん速いテンポになってクルクルと回りながら踊ります。1889年のパリ万博でドビュッシーが夢中になったインドネシアの楽器、ガムランの演奏。ベトナムの名前も知らない楽器の演奏もありました。他にもインドや南米パナマの民族舞踊、スペインのフラメンコ、サウジアラビアの民族舞踊は音楽も衣装も個性的。アフリカのリベリアの打楽器演では複雑なリズムの組み合わせが印象的でした。チュニジアのバンド演奏では、最後に演奏者がステージから降りてきて観客を巻き込んで踊り出す有り様(笑)。圧巻はポーランドのオーケストラ演奏でした。個人的には、ショパンのマズルカやポロネーズの土台になったポーランドの民族舞踊が見たかったのですが、ポーランド館のイベントは弦楽オーケストラの演奏でした。でもこれがとても良かった!!日本での万博ということで国際交流の意味か、芥川也寸志さん作曲の「弦楽のための三楽章(トリプティーク)」に始まり、ヴィニヤフスキのヴァイオリン協奏曲、最後はポーランドの作曲家キラルの「オラヴァ」という作品でした。この「オラヴァ」はラヴェルの「ボレロ」と同じく、冒頭のメロディがずっと繰り返されるオスティナートが雄大な景色へと変化、最後は目の前に大きな山が現れるようなエネルギーになり、元気になる曲です。
こんな映像を少しずつカット版で見せるイベントでしたが、生徒やご父兄が沢山参加して下さり、楽しんで頂けたのではないかと思います。普段、ピアノを通して音楽に触れている生徒の皆さんがとても自由でのびのびした感受性を持っていて嬉しくなりました。さて次はどんな企画にしようかな?
第2部より

2025年11月20日 23:20
