稀少なアップライトピアノ
調律師さんの修理工房でメンテナンスをして頂いていたアップライトピアノが到着しました。レッスン室にピアノを2台置きたいと思っていたのですが、グランドピアノを2台置いてしまうと、部屋がキツキツになって室内楽の時にピアノを動かせないので、調律師さんにお願いして質の良いアップライトピアノを探して頂きました。「YUA」という機種で、1900年代後半に数年間だけ作られた、ヤマハの希少な高品質のアップライトピアノです。アクションが、グランドピアノと同じクイックリターンアクションになっています。アップライトピアノにクイックリターンアクションが付いている機種は非常に珍しく、今はほとんどありません。アップライトは縦型なので、鍵盤を押した後のハンマーが重力で戻らない為、バネの力でハンマーを戻しますが、この「YUA」は、ハンマーの奥に板バネが独立して付いています。ただ、この板ばねが付いていると雑音が出やすく、調律(整音)も難しいそうです。でもハンマーがとても自然な力で動くので、出したい音がコントロールしやすく、グランドピアノに比べると音も静かでほっこりした感じなので、ちょっと客観的に自分の音を聴く勉強ができそうです。
ペダルも、この「YUA」という機種は、真ん中のペダルが低音部のソステヌートペダルとして使えるベースダンパーペダル(低音部だけダンパーが上がり、低音部のソステヌートペダルとして使える)で、弱音器はまた別に手動のものが付いています。譜面台も幅100センチ×縦35センチと大きくて楽譜を置きやすく、鍵盤の蓋も奥に引っ込む作りになっている為、手が交差する際も当たりません。ピアノが2台あるとレッスンもやりやすくなり、自身の練習でもタッチの違いを勉強できます。バッハはこのピアノで練習しようかな......( ´∀`)
2023年12月12日 14:57